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”たった3回の受験でTOEIC L&Rで900点をとった攻略法”Chapter 9:実践編

 いつもありがとうございます。TOEICアドバイザーのまさるです。

 僕が900点に到達するまで、いろんな動画やブログを見たり読んだりしていました。

 中にはとんでもない量の努力をされている方もいて、「ちょっと真似できんなぁ」という感想を持つこともしばしばありました(1日1回は模試を受けるとか、オンライン英会話で数百時間喋るとか、その他もろもろあります)。

 もちろんある程度のスコアをとるためには、努力が必要です。

 でも、超人的な努力は無理だと自覚もしています。そんな僕が実際にどんなふうに学習していたのか、これからお話しします。

 リスニングについての学習は、「通勤時の徒歩で移動している時間(往復で30分ほど)」と「お昼休みの食事中(だいたい20分ほど)」と「帰宅後」におこないました。徒歩での移動中と昼休みはウォークマンに入れた音声を聞いていました。

 主に聞いていたものは、単語帳に付属している音声です。例えば、”金フレ”には「英単語→日本語訳→日本語のフレーズ→英語のフレーズ2回」という音声が付いています。正確には出版社のウェブサイトからダウンロードする形式になっています。これをウォークマンに入れてひたすら何回も聞きまくる、ということです。

 個人的に一番よく聞いていたのが、”TOEIC(R)TEST必ず☆でる単スピードマスター上級編”の音声です。シンプルに英単語→日本語訳が繰り返されるので、素早く一周するのにちょうどよかったからです。個人的には例文の音声は聞かなくてよいと思っています。「素早く繰り返すため」と割り切って取り組んでみましょう。

 あとは、PART3・4の問題集の音声を聞いて、頭の中で答えるという練習をしていました。選択肢が手元にないため、設問は日本語で答えてOKというルールにして取り組みました。食事しながら答えられるぐらいになれば、リスニングパートは400点は固いんじゃないかなぁと思います。

 帰宅後はひたすらディクテーションしてました。平日は30分〜1時間、休日は3時間程度は費やしていました。例えば、PART3の問題に取り組んだ場合、僕は1セットあたり30分程度で終わったので、平日の夜は1~2セット、休日は6セットぐらい取り組んでいました。

 以上がリスニングで、次はリーディングについてです。通勤電車は片道40分、往復で1時間半弱、この時間をリーディングにあてていました。通勤電車はあえて早めの時間を選び、極力座れるようにしてました。電車に乗っている間は黙々と問題に取り組み、降りる駅が近づいたらウォークマンを取り出し、リスニングに取り組む、という流れ作業のようにこなしていました。

 帰宅後は、ディクテーションが終わってから30分〜1時間ほどリーディング対策の問題集に取り組み、休日は3〜4時間ぐらいをあてていました。

 どのくらいの時間をテスト勉強に割けるかは、あなたの環境次第です。目指すスコアとそのタイムリミットと考慮して調整してみてください。1日何時間やりなさい、というのは簡単ですが、無理な目標を立てると心が折れます。いつまでに目標のスコアに達成したいのか、そのあたりをよくご検討ください。

 ここまで読んで、気づかれているかもしれませんが、この攻略法は「まったくの英語初心者が楽してTOEICのハイスコアを獲得する」というものではありません。

 高いスコアを目指すと、おのずと必要とする期間は長くなります。中学の英文法すらすっかり忘れている状態から、800点越えを狙うとなると、それ相応の時間が必要になります。また、世話を必要とする家族がいる場合や一人暮らしの場合は、学習時間以外にも家事の時間が必要となります。

 この場合、まとまった時間を確保するのが難しいので「音声を使った学習」に重点を置いてください。

 具体的には、音声を使った単語の暗記や、リスニングパートの聞き取りの練習をしてみてください。単語を音で理解するのも有効ですし、リスニングパートも解答するのが目的ではなく、何と言ったのかをできる限り精密に聞き取る練習をするだけです。もし、声が出せる環境であれば、聞こえた音声をその通りに真似て発音するシャドーイングも効果的です。

 音声を活用した学習は、手元に本を置いてガッツリ取り組むのではないので、フライパンで鍋を振っている間や、洗濯物をたたみながらでもできます。始めるまでの敷居がめちゃ低いのが良いところです。

 あとは、「U-NEXT」のポイントを利用して教材を購入するというのもご検討ください。U-NEXTは月額制の動画視聴サイトですが、毎月1200ポイント付与され、1ポイント1円として電子書籍の購入に使えます。

 僕は洋画を見るのが好きだったので、TOEICを始める前から加入していました。学習を始めて以降、ポイントは教材の購入に使っていました。スマホやタブレットを活用して、隙間時間にコツコツと学習を続けていけると素晴らしいです。電子書籍のサービスは、ほかにもいろいろありますので好きなものを選んでください。たまたま僕はU-NEXTに加入していただけです。

 僕が費やした時間ですが、月によって多少のばらつきはありますが、大体1か月で90時間ほど勉強し、累計で1000時間ぐらい取り組みました。時間だけ見ると膨大ですが、1年近くかけてこれぐらいです。900点という高いスコアを目指さないのであれば、必要な時間はもっと減ります。一般的に、スコアを100点上げるのに2〜300時間かかるそうです。

 そうはいうものの、500から700に上げるのと、700から900に上げるのとでは、必要な時間に大きな差が出るはずですから、この情報は「ふ~ん」ぐらいに留めておいてください。

 お疲れさまでした。次回は「公式問題集と模擬テスト」についてお話ししようと思います。予定では、次回で最終回になるはずです(当初はPART5前編後編、PART7前編後編にするつもりでしたが、まとめちゃいました)。

 何かご質問があれば、コチラまで。

 では、また。Best of luck!!

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