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仏教に学ぶ生き方、考え方「椅子取りゲーム」

 子供の頃のお楽しみ会のゲームの代表といえば「椅子取りゲーム」でした。

 BGMを流して椅子の周りをみんなで歩き、BGMが止まるとみんなで椅子に座ります。

 ところが椅子の数が人数より一つ少ないので、座れない人が「負け」になります。

 そうやって少しずつ椅子を減らしていき、最後に「一人だけ」座れた人が勝ちというルールです。

 そうやってゲームを楽しんでいましたが、あるとき椅子の数を間違えて「みんな」が座れてしまいました。

 でもみんなが座れる椅子取りゲームはなぜか「全然」面白くありません。

 自分は座れないかもしれないという「緊張感」がゲームを面白くするのです。

 そして最後まで残った人はとてつもない「満足感」を得るでしょう。

 この経験が「脳に深く刻み込まれ」、やがて人生をかけて「進学」「就職」「出世」という椅子取りゲームをしている人もいるのではないでしょうか?

 でも競争を楽しんでいた人たちは、いつの間にか「すっかり疲れていた」なんてこともあるかもしれません。

 そんなとき、全然面白くなかった「全員が座れる椅子取りゲーム」を懐かしむでしょう。

 そして仏教は実はすべての人を「もれなく」座らせる教えなのです。


☆今日の一句☆

 ほとけさま
     椅子を取らずに
           救いとる

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