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仏教に学ぶ生き方、考え方「孤独」

「孤独」

 皆さんは一人で生きていますか?

 一人暮らしの人も、大家族の人も、寮暮らしの人もいるでしょう。二人暮らしの甘い生活を送っている方もおられるでしょう。

 ではあなたは寂しくありませんか?
と聞かれると、一人暮らしでも寂しくないと答える人もいれば、たくさんいるけど、何故か孤独を感じるという方もお見えになるでしょう。

 つまり、周りにいくら人がいようと、またいなくても、そんなことと関係なく、孤独を感じるときはあるのです。

 というのは仏教では基本はみんな一人と教えられるからです。

 例えば、あなたが生まれるとき、誰かと一緒に生まれてきましたか?

 「私、双子なんです。」という方もお見えになるかもしれません。でも隣りにいたとしても、それぞれ別々に生まれてきますよね?

 では死んでいくときは、誰かと一緒でしょうか?

 たぶんほとんどの方は病院のベットで自分だけ死ぬことでしょう。(九割以上の人は病院でなくなるという統計があるそうです。)

 友達や仲間と一緒にいても、会うまでは一人ですし、別れて帰るときは一人です。

 またみんなで話していても、「この話、ちょっとついていけないな~」と、孤独を感じるときもあると思います。

 つまり、いくら友達がいようと、いくら周りが混雑していようと、私という存在はいつも一人なのです。

 これをお釈迦様は、「独生独死独去独来」(どくしょうどくしどっこどくらい)と言われました。

 いつも周りに誰かいないと、どこにも出かけられないという人は、きっと自分が実は一人なのだと言う真実を認めたくないのかもしれません。

 逆に一人でファミレスに入れる人は、このことを深く受け止めているのかもしれないですね。

 ここで大切なのは、「誰もが」一人なのだということです。自分だけでなく、皆が一人であり、皆が一人の寂しさを持っているのです。

 一人が寂しいと思っていても、みんなが一人ならばそれほど悩まなくてもいいな〜と思いますね。

 「あの人は嫌だけど、一人が寂しいから付き合う」みたいなことをしなくても良くなります。

 またちょっとしたことで話したり、声をかけられたりすると、ありがたいと感謝の気持ちが湧いてきます。

 仏教的な孤独観、なかなか時代に合ってると思いませんか?


☆今日の一句☆

 一人だよ
   みんなといても
        一人だよ


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