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仏教に学ぶ生き方、考え方「リミッター」

 今の車はどうか知りませんが、昔の車やバイクにはエンジンの「回転数」が上がりすぎると、それ以上回らないような装置がついていました。

 これを「リミッター」と言い、走り屋の友人は「リミッターカット」なる裏技を使っていたものです。

 でもよく考えてみると、リミッターはエンジンを「守るため」のものであり、エンジンの性能の範囲で走らせたほうがいいに決まっております。

 にも関わらず、リミッターが付いていると何故か「外したくなる」心理が働くのはなぜでしょう?

 「若さゆえ」という一言で片付けられてしまいそうですが、大人になるとわざわざリミッターを付けなくても、十分に乗りこなすことができ、エンジンにも環境にも優しい運転を心がけるようになります。

 でも大人になっても「リミッター」が効かないことも実は多いのではないでしょうか?

 もう十分に貯金があるにも関わらず、制限なく財産を「溜め込んで」いく人も、もう十分に認められているのにもっと「フォロワー」を増やしたいともがいている人も多いようです。

 そしてその結果「苦しい想い」をしている人、自分に「自信」をなくしている人も沢山おります。

 この「向上心」が大切なんだよと言われてしまうかもしれません。

 でも「上には上がいる」という現実はある限り、本当の幸せを握れる人はほんの「一握り」になってしまいます。

 そんな時、もう十分に「いただいている」というリミッターを心に忍ばせておけば、ありのままの自分を「壊すことなく」人生を楽しめるのではと思っております。


☆今日の一句☆

リミッター
    なくとも足るを
          知ればよい


 

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