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ほとけさまのおしえ「贈り物は誰のもの?」

 皆さんは誰かから「贈り物をいただいた」とき、どんなふうに感じるでしょう?

 例えば普段からいろいろ付き合いがあり、こちらも贈り物をしたり、お世話をしたりしている人から頂いたら、すんなりと受け取れるはずです。

 でもそれほど親しくなかったり、贈り物をしあう人でなかったりすれば、かえって「気を遣う」こともあるでしょう。

 そして「お返しをどうしよう?」と考えたり、その額を気にしたりするものです。

 でもこれは、「自分対相手」の二方のことだけを考えているから起こることなのですよね?

 そして失礼のないようにするために、心を奪われてしまうのです。

 でもそんなとき、こういうふうに考えてみてはいかがでしょうか?

 それは頂き物や贈り物は、実は「仏様からのものである」と考えるのです。

 昔は人様から頂いたものは、まずはお仏壇にお供えしていたものです。

 そして手を合わせてお称名をお唱えし、そのものを「お下がり」としていただきました。

 つまりは仏様にいったんお預けして仏様から頂くことで、感謝をして「遠慮することなく」頂くことができたのです。

 つまりはお供えや供物は、こちらから仏様に差し上げるというものではなく、実は「仏様から頂くためのもの」であるのです。

 そして贈り物を差し上げるときも、まずは仏様にお預けする。

 そうすることで、相手の方が気を遣うことなく受け取ることができれば、より気楽に贈り物を差し上げられると思っております。


☆今日の一句☆

 贈り物
   預けて頂く
       ほとけさま

 

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