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ほとけさまのおしえ「あやつり人形」

 今はコンピュータによる「動画作成」が主流ですが、かつての人形劇では人形を「糸や棒」で動かしていたものです。

 上から吊り下げられた「糸」に手や足や頭が支えられ、その糸を引いたり戻したりすることで人形に動きを与えておりました。

 それをあたかも人形が「自ら動いている」ように感じていたものです。

 あやつり人形は、自ら動くことはありません。

 つまり完全に「力は抜けている」状態で操られているのです。

 もしあやつり人形が自ら動いたら、ちょっとした「ホラー」になってしまいます。

 自らは動かないけど、自ら動いているように「見える」のが面白いのです。

 でもそれってもしかしたら自分にも言えるのかなと感じたりもします。

 自分で動いているつもりでも、実は誰かに操られているようなことはないだろうか?

 それが誰かを幸せにすることならまだしも、誰かや自分自身を「不幸にしてしまう」ことだったら?

 そう考えて今の自分の行動を時々は「振り返ってみたい」ものです。

 そしてほとけさまの教えは振り返りの「ものさし」を与えてくれるのかもしれません。


☆今日の一句☆

 操られ
   己の糸(意図)は
          見えづらい

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