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ほとけさまのおしえ「引きこもり」

 世の中には「引きこもり」 と言われる方がいます。

 そしてその「年代」も幅広く、「状況や理由」も多岐に渡ります。

 そうであるにも関わらず、引きこもりをひとまとめにして、「社会的なつながりを保てない人」と一様にレッテルを貼り付けるのはいかがなものでしょう?

 そういう私も「引きこもる」こともあります。

 お参りが何日もないと、お寺に籠もって外に出ないときもあります。

 社会的なつながりも「億劫」になり、必要最低限のつながりだけを保つようにしたいなと感じることも多いのです。

 現代は引きこもっていても、ネットで繋がる方も多いでしょう。

 何かを発信したり、チャットやSNSで繋がったりできる時代です。

 そして顔が見えない分、傷つけたり傷つけられたりすることもあるやも知れません。

 つまり繋がりを持とうとして、失敗体験を繰り返す人もいるでしょう。

 私は引きこもること自体、誰にでもあることですし、自分を守ったり見つめ直す機会として積極的に引きこもることもありかなと思っています。

 そもそも「修行」自体、社会との繋がりを絶つことで仏様への気持ちを見つめる部分もありますよね。

 そしてそれは自分の気持ちや行動の主体を自分に「取り戻す」ためにしたいものです。

 人に影響されすぎず、人の望みを叶えるための人生ではなく、自灯明の明かりを灯していければ引きこもりも素晴らしいひとときになるのかなと。

 そして引きこもっておられる皆さんが仏教のおおらかな教えに触れて、意義深いひとときを送っていただけたらありがたいと思っております。


☆今日の一句☆

 引きこもり
     気持ち押し出す
           教えあり

 

 

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