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ほとけさまのおしえ「熱中症」

 真夏の暑さが続いております。

 そして熱中症警戒アラートが連日発令されております。

 危険な暑さにからはなるべく遠ざかり、エアコンや扇風機を適切に使用することが推奨されております。

 そして今年もこの時期、エアコンをつけずに過ごしているのは私ぐらいなものでしょうか?

 といってもエアコンを使わないという意味ではありません。

 自坊の本堂や庫裏にはエアコンがないと言うだけです。

 なので自坊にいるときには、扇風機のみで過ごすことになります。

 朝からまずは水シャワー、手洗い洗濯で一汗かいたらまた水シャワー、そして本堂の掃除と朝のお勤めの後水シャワー、、、と何かするたびに水シャワーを浴びてクーリングをしております。

 そして濡れタオルで扇風機に当たり、気化熱で涼んております。

 それでも昼からの法要では玉の汗が吹き出します。

 今日の本堂は三十四度を超えていましたので、その中で一時間弱お唱えして声を出し続けることはかなり体力を使います。

 でもそういうときには水シャワーが何よりのご褒美になるのです。

 そしてそれに向けて暑さに苦しい思いをすればするほど、シャワーのありがたさが身に沁みるのです。

 そして暑いときはそれほどは続かないのです。

 あと一ヶ月もすれば涼しい風が吹き抜ける季節が訪れるでしょう。

 つまり、暑いひとときのあとには水シャワーがあり、暑い季節のあとには涼しい風が吹く。

 諸行無常とは楽しいことが終わる虚しさだけではなく、苦しいことも癒される時が来ると言う意味でもあるのです。

 とはいえ熱中症にはくれぐれも気をつけていただきながら、この暑さを何処かで楽しめる心の余裕を持ちたいものです。


☆今日の一句☆

 季節すぎ
    暑さ忘れる
        日を想う


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