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仏教に学ぶ生き方、考え方「呉の夜景」

 お盆も終わり土日の法要も終わったので、昨日の夕方から高速を走らせて「広島」に来ております。

 昨日は午後十一時頃に「呉」に到着し、「呉の夜景」を堪能しました。

 「灰ケ峰展望台」からの夜景は素晴らしく、星もよく見えてまるで「宝石」がばら撒かれたような幻想的な景色でした。

 夏の夜は風も爽やかでとても心地よかったです。

 遠くには「広島市街」の夜景も見ることができました。

 私がここに来ようと思ったのは、年始に往生した「先代」(父親)の足跡を確かめるためです。

 以前にも申しましたが、父親は十六歳で徴兵され、「呉の高台」にある砲台に麓から弾薬を運ぶ仕事をしておりました。

 そして広島の「原子爆弾」も目撃しております。

 その砲台があったであろう「灰ヶ峰」の展望台からの眺めをこの目に焼き付けたいと思ったからです。

 若者やカップルが賑やかに夜景を楽しむこの展望台。

 ここで七十八年前に一人の少年は何を想い、何に希望を持ちながら「重労働」に従事していたのか。

 ふとその時の情景が「オーバーラップ」して蘇るような気がしておりました。

 仏教では「今このとき」を大切に考えます。

 でも「今あるこのとき」は何も自分が作ったわけではなく、過去の人々の営みの「積み重ね」でいただいているわけです。

 だとしたら今この時を生きる私たちの営みも、未来に繋がっていくことでしょう。

 その流れは緩やかに、しかし確実に動いているのだと感じました。


☆今日の一句☆

 呉の夜
   優しく包む
       この我が身

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