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仏教に学ぶ生き方、考え方「コスモス」

 本日も朝から先ほどまで「法要」がありました。

 世の中は「三連休」だそうですが、気候がよくなるこの時期の連休は法要も多く、結構「忙しい日々」が続きます。

 その中にカラフルな花瓶に、色とりどりの「コスモス」を沢山生けてお持ちいただいた方がお見えになりました。

 通常は仏花というと、「菊か百合」が多いのですが、コスモスをお持ちいただくのは珍しいなと思いそれとなく聞いてみると、小さな「お子さん」が亡くなったときにコスモスの花が満開だったとのこと。

 そして今日は「その子の法要」にコスモスをお持ちいただいたということでした。

 「きっと極楽浄土で、満開のコスモス畑をおじいちゃんやおばあちゃんと一緒に手を繋いで歩いていらっしゃいますよ」と申し上げながら、痛いほど伝わってくる「親心」を感じ取っておりました。

 コスモスはキク科の植物で、漢字では「秋桜」と書きます。

 まさに秋に咲く桜のような華やかさとけな気さを感じられる花です。

 でも元々の意味は「宇宙」だそうです。

 確かに秋は空が澄み渡り、宇宙の「星空」がきれいに見えますよね。

 きっとお釈迦様もその星空を眺めて、数多くの「仏様の存在」に想いを馳せていらっしゃったのではないかと思うのです。

 そしてコスモス(秋桜)やコスモス(宇宙)に仏様を感じられるのは、やはり我が心にこそ「仏性」が存在しているからではないかと。

 その仏性を「埋もれない」ように、また「見失わない」ように、我が心と向き合って過ごすひとときが大切なのではと思っております。


☆今日の一句☆

 コスモスの
     揺れる景色に
          君はおる

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