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どうしてイラストレーターになったのか②営業力ゼロの私が仕事をしている上で心がけていること。

イラストレーターを目指す人に参考にならないポイントとして、私、営業活動をほとんどしたことがないのです。

普通のイラストレーターはどうやってイラストレーターになるのかな、と考えてみると、自分の作品をファイルにして出版社や広告会社などに送ったり、個展を開いたりするのかなーと思いますよね。今はネットを使って色々他にも方法あると思いますが。

でも私の場合、最初が思いも寄らないところからのスタートで、その後もずーーーーっと、その仕事を見て別のところから声がかかり、また声がかかり、というかたちで27年もやってるんです。

  ↓↓ スタートの経緯 ↓↓

とにかく周りの人たちに恵まれているのは間違いないんですが、やっぱり自分でも時々「なんでだろう?」って思うこともあります。

職業講話後半の質疑応答で、中学生からこんな質問がありました。

「仕事をしている上で大事にしていること、心がけていることは何ですか?」

ふむふむ。

私、イラストを描いて納品するたびに「…あぁ下手すぎる」と、いつも申し訳ない気持ちになりながら、それでも心がけていたことが2つあるんです。

自分が周りの人に支えてもらって続けてこられた理由。この2つは大きいかもしれない、と、この質問をされて思いました。

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1つめ、〆切は絶対厳守

20代の頃、とある出版社で編集の仕事をしていたことがあります。アルバイトでしたが、社内での担当は編集長と私、2人だけ! ライターさんなどは外部の方でした。

その時に、何が大変だったかというと…みんな、みんな、

〆切を守ってくれないんですぅぅぅぅ〜〜〜。

〆切はあくまで大体の目安であって、毎月、ライターさんたちと、ギリギリ伸ばせる限界を探り合うやりとり…というかバトルしながら、

「あ”−−、も”う”っーこんなやりとりしてる時間と疲労感はムダすぎるやろ!!」

「最初っから納品可能な日にちを教えてくれや!!」

「そんなに記事書きたくないなら私に書かせろや(←文章書くの大好き)」

と、思いながら催促の電話をするのがホントにイヤだったんです。20代のバイトが大御所の方に怒るわけにもいかないし、で、何度も催促してると最終的には逃げ回って電話にもでなくなるし…。

そんな中、いつもきっちり〆切を守ってくれる人は(非常に稀)大げさでなく神様に見えました。

なので、立場が変わって一番最初に思ったのがこれです。

「見てて! 私、絶対〆切守るから!!」

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2つめ、相手の要望を、自分の能力の範囲内で叶える努力をする。場合によっては相手の要望以上の結果を出す!(出したい!)

とにかく絵が下手なのは自覚しているので、そんな私に依頼してくれてありがとうございます、という気持ちでいっぱい。技量が追いつかない部分はしょうがないけど、なるべくガッカリさせないように、自分にできる精一杯のことはやるんだ!と思ってました。

場合によっては、お客さんの期待以上のものを出せたらいいなという野望もあったけど(・ω・)どうかしら。

そして、私はアーティスティックなイラストレーターではないので、自分の中にこだわりはありません。

編集サイドからすると、そういう“こだわり”は、いい面もあるのですが、時に“めんどくさい”面もあったりします。とにかく「私、こういうのが描きたいんです」とか「こんな修正はできません」じゃなくて、相手が何を望んでいるのか?それに対して自分ができることは何か?っていうことだけに集中してたかも。

例えば、私のイラストって適当な感じなので、時々指が3本とか4本の時があります。某出版社では、そういう絵はクレームの対象になるので、不自然であろうとも必ず5本描くように、というお達しがあるのです。

他が適当なのに手だけ妙にリアルになってて「…んー、これ、ちょっと変じゃない?」と思ったこともありますが、その辺はこだわらず。

他にも、時々「えー、そういうのは…私の技量的にちょっと無理かも」という依頼があったりもしますが、それでも、自分の出来る範囲でなんとかできないか、あーだこーだ試行錯誤したり。「こういう形であればできますが」と逆提案してみたり。そうやって、自分の作風とかやり方にこだわりすぎず、相手の立場に立ってやることが結果的に自分の学びにつながって仕事の幅が広がったかもしれません。

   ↓↓ もはや指すらない ↓↓

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信頼感が一番大事

ところで、出版社時代に苦労させられた“〆切を守らない大御所さん”が、いつもいつも〆切に間に合わなくても、仕事を切られなかったのは「記事の内容がよかったから」なんですよね。

自分に当てはめてみると、私にはそんな技量はないので…多分、〆切守らなかったら一発で仕事途絶えますね(^_^;) こんな風に仕事が続くことはなかったでしょう。

だって私が編集者だったら、同じぐらいの技量の人が2人いた場合、1人は〆切遅れがち、1人は絶対守ってくれる、と分かれば、守ってくれる方にお願いしますもん(・ω・)

この人は絶対〆切を守ってくれる。

その信頼感だけでやってきたのかもしれないです。まあ、これはイラストレーターに限らず、どんなお仕事でも同じですよね。

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おまけ

営業が出来なかった理由。

性格的に無理だった、っていうこともありますが、編集部にいた頃の経験も大きいです。

出版社には色んな人が売り込みに来ます。一般的なイメージだと、売り込みに行くと酷評されたり、相手にしてもらえないんじゃないか、っていう怖さもありますよね。

そういうパターンもストレートに怖いんですけど、笑顔で受け取ってもらえたとしても安心できません。問題あるかもしれないので詳しくは書けませんが「あー、そういう対応されちゃうんだー」みたいな恐ろしいパターンが裏であるということも知ってしまったので…。

もちろん、そういう冷たい対応が一般的とは思いませんが、万が一、そういうところに当たってしまった場合、私、打たれ弱いんで(^_^;) むりー。こわいー。

つづく。

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