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「限界突破!無限の英語スピーキング上達法」のレビュー&評判📚

今日も英語学習に役立つ本を紹介するよ!

EJ新書シリーズ「限界突破!無限の英語スピーキング上達法」っていう電子書籍に対する世間の評判・口コミ、および感想・レビューを書いていこう。

この「EJ新書」シリーズって、英語に関わるすべての人に役立つ情報を提供するWebメディア「ENGLISH JOURNAL ONLINE」の人気連載の内容がベースになった電子書籍だね。

本屋にあるようなハードカバーの本と違って、手軽にサクっと読めるから、そこまで負担はないし、ちょっとした休日とかにカフェで読み切れる分量。

今回ぼくがレビューするのが、横山カズ氏の「限界突破!無限の英語スピーキング上達法」っていうタイトルの本ね。

このebookの読者に対するアピールポイントとしては、

◆ 手っ取り早く
◆ 短時間で実践でき
◆ すぐに効果を感じられる

が、コンセプトになってる。

普通、英語のお勉強って長期戦ってイメージがあるけど、この電子書籍ではピンポイントに絞って解説がされている。

ただしその分、内容が濃厚なので、読み手を選ぶ書籍なので注意してくれ。

「全てのレベルの英語学習者が対象」って、各種サイトの本の紹介欄には書かれてたけど、個人的にはこのebook、上級者~超上級者向けだと思う。

通訳とか、普段からネイティブと関わってる人とか、あるいは会社の海外向け交渉を任されている人とか、責任の重い任務に就いている人がこの本の内容を読むことで、元々あった能力との相乗効果が発揮されるだろうと思う。

ただぼく自身、通訳の仕事とかやったことないし、少なくとも英語の超上級者ではないけど、タメになる内容は多かったね!

というわけで、以下に内容をレビューしていくから、まずはこの本の著者である横山カズさんを紹介するよ。

【著者プロフィール】
横山カズ(よこやまかず):
関西外国語大学 外国語学部スペイン語学科卒。同時通訳者(JAL/日本航空他)、翻訳家、元武蔵野学院大学 国際コミュニケーション学部 実務家教員、英語講師。エスコラピオス学園 海星中・高等学校英語科特別顧問。学びエイド、リクルート・スタディサプリENGLISH講師。『最強の英語独習メソッド パワー音読入門』をはじめとする著書多数。発音テストEPT100(満点:指導者レベル)。ICEE優勝(2回)。英検1級。

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📚「限界突破!無限の英語スピーキング上達法」をレビューしてみた

さて、この本のスゴイ所はどこかというと、とにかく優秀なバイリンガルだけが持っている「暗黙知」を言葉にして表現してくれている点だ。

なんせ筆者の横山カズ氏自身、10年以上英語をひたすら多読し、ひたすら音声を聴きまくってきたのにリスニングにも苦手意識を持ってるって話。

だけど、その10年来の訓練を経て、「結局何が重要ポイントなのか」を知ることになり、「ココを重点的に押さえていればもっと無駄なく英語がスピーディに上達したのに❗」ってところを、惜しみなく解説してくれてる。

その内容がたった500円で読めるんで、ぼくとしてはかなりお得な気分。

たとえば一例を紹介すると、

◆ 例文音読でインプットの質が上がる
◆ 後置修飾に慣れる(the book I readみたいなやつ)
◆ 発音の上達によりリスニング力が上がる

などのテクニック的勉強術がいろいろと述べられている。

これだけ聞いても「ふーん」程度にしか感じないかもしれないけど、実際に語られている内容を読むと「なるほど確かに❗」って思うよ。

たとえば "What I think makes him stand out as a teacher is his ability to relate to the students." みたいな、ちょっと複雑な英文ね。

この英文が例に挙げられてる時点で初心者向けではないんだけど、中級者以上になると、「あ~~~こういう英文あるわ~~~なんか一瞬で訳せないからちょっと面倒くさいな~~~」っていう、ある種の共感が生まれる。

上記の英文を日本語訳すると、「私が思う彼の教師としての素養は、生徒と関わっていく能力です」みたいな感じになる。

で、こーゆー英文って、中級者以上になると一気に接する機会が増えるんだけど、読んで意味を理解することはできても、「自分で話す」ってなると途端に難易度が上がるのよね。

しかもこれを「正しい発音で」ってなると、さらにハードルが上がる……。

そこで著者の横山カズ氏は、この問題を克服する効果的な手法の1つとして、「例文音読」の効果を語っているわけだ。

この英文で言うなら、「関係詞what節」の使い方を何度も練習して極めることで、一気にネイティブっぽい英語を使えるようになる、と解説されていた。

あるいは「無生物主語を使いまくる」とかね。他にも色んなテクニックとか心構えが紹介されていて、ぼくも「うんうん」ってうなづきながら、一気に読破してしまった……。

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📚「限界突破!無限の英語スピーキング上達法」で得た最大の学び

で、この本さ、自分が英語を学ぶだけじゃなくて、人に英語を教える時にも参考になる内容が多かったんだけど、たとえばその一例が「宝探し感覚で大量の英文に触れていく」ってやつね。

フツーさ、英文をたくさん読むってなると、ついつい「うぅダリぃ~~~」ってなりがちだけど、この本ではその発想を逆転させている。

たとえば「関係詞what節が使われている英文を発掘する」「無生物主語が使われている例文をコレクションする」ってマインドに方針を転換させることで、ぼくらはワクワクしながら英語に触れられるのだ。

何かテーマを決めて英文に触れていくことで、お目当ての表現が見つかった時に「お宝」を見つけた時のような喜びを得られる……。

そうすれば、英語は「苦しい勉強」ではなく「楽しい遊び」になる。

この発想の転換は、重要だと感じたね。

あと「具体的な音読の種類」も、ぼくはこの本で初めて知った。

①:チャンク音読(意味のまとまりを確認)
②:ノーマル音読(発音の確認)
③:ささやき音読(子音の音を改善)
④:和訳音読(英文の意味を母語で腑に落とす)
⑤:感情音読(英文と感情を直結させる)
⑥:タイムアタック(英文を脳に叩き込む)

って感じで、目的別にそれぞれの音読の種類があるらしく、「なるほど、音読も奥が深いんだな……」って感じで、知的好奇心が湧いたよ。

ぼくも音読はたくさんこなしてきたけど、なんとな~く読んでることが多かったから、こういう概念を学べただけで学習効率が上がりそうだよね。

あとはリスニングでも重要な法則が書かれていた。

「実は基礎単語ほど聞き取りは難しい」って話ね。

これはマジで、目から鱗だった……!!

🌟会話内でよく出てくる英単語リスト🌟
the / and
―――――― 👆上位10%👆 ――――――
of / to / I
―――――― 👆上位20%👆 ――――――
a / in / that / you / for
―――――― 👆上位25%👆 ――――――
it / was/ is / will / as / have / not
―――――― 👆上位33%👆 ――――――
be / your / at / we / on / he / by / but / my / this / his / which / dear / from / are / all / me / so / one / if / they / had / has / very / were / been / would / she / or / there / her / an / when / time
―――――― 👆上位50%👆 ――――――
go / some / any / can / what / send / out / them / him / more / about / no / please / week / night / their / other / up / our / good / say / could / who / may / letter / make / write / thing / think / should / truly / now / its / two / take / thank / do / after / than / sir / last / house / just / over / then / work / day / here
―――――― 👆上位60%👆 ――――――

どれも見覚えあると思う。

中学英語で出てくるような単語ばかりだ。

実はこーゆー「基礎単語」って、ネイティブは頻繁に音を「省略」したり「連結」させたりするので、それが日本人の耳には本当に聞き取りづらい。

でも、自分で正しく「発音」ができれば、ネイティブがペラペラしゃべっても、その法則を理解できるので、聞き取れるようになる。

※ちなみにニュースや資格のリスニングテストならある程度対応出来るけど、日常会話(カジュアルトーク)が聞き取れないって人は、ほぼ100%これらの基礎単語を聞き取れず、推測に頼ってしまうことが原因らしい。

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📚「限界突破!無限の英語スピーキング上達法」の評判を集めてみた

ここからは、この「限界突破!無限の英語スピーキング上達法」に関する世間一般の人々の評判・口コミを集めてみたよ。

あまり数は多くなかったけど、参考にはなると思う。

モチベーションあがります。
この本に書かれていることを実践すれば、英語がかなり上達するのではないかと確信しています。すぐにでも実践したくてウズウズしています。良書との出会いに感謝します。
私も通訳です。
上達方は難しいです。
でもきれいなすぐに使いたくなる英文が書かれてます。
ぜひお読み下さい。
学校で習う英語だけでは実際に使われている表現とある種の溝があり、なかなかその溝を越えるのは難しいものです。頭に浮かんだ日本語を英語に直す癖がついているからです。
この本で紹介されている表現を自分流にアレンジして徹底的に音読を重ねていけば、実際に使える切れ味鋭い自分流の英語らしい表現を獲得できるでしょう。もちろんこの本に載っている表現では数が足りませんので、その雛形を作れば後はたくさんの英語に接することが必要となります。

まあ通訳の人とかも読んでるみたいだし、少なくとも初心者向けではないね!けっこう上級者向けかなって感じ!

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📚 まとめ

今回、紹介したのは、「限界突破!無限の英語スピーキング上達法」っていうタイトルの電子書籍だ。

評判+レビューを書いたわけだけど、改めて結論を言うなら・・・

英語初心者にはまだ必要ないな

って、ぶっちゃけ思ったわ。

だってさ、この本の内容、かなりレベル高いぜ?

どう考えても初心者向けではない。

英検2級レベル以上の英語学習者だったら、この本から得られる学びは大きいけど、まだ英文もあまり読めない・聞けないって人が読んでも、正直意味わからんって感じだと思う!

英語初心者のひとは、無理をせずに、まずはやさしい基礎から始めてみるのがおすすめだ。

このnoteでは英語初心者向けに、なるべくモチベーションを高めて英語の壁をガンガン乗り切ろうぜって話をしてるから、他の記事も読んでみてね!

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