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[ライブ感想文②】COUNTDOWN JAPAN22/23@幕張メッセ 2022.12.31(土)〜2023.1.1(日)



 こんばんは。シリアスファイターです。


 今日から仕事始め、学校始めetc...正月休みから明けて本格始動という方が多いでしょうか?

 大変お疲れさまです。


 私は今日までお休みをいただき明日から仕事ということで、なんとか今日中に昨年のことをまとめようということで、ノリノリで筆を取っています。


 今回も前回に引き続き、COUNTDOWN JAPAN(以下、CDJ)の感想です。



 いよいよ大晦日→年越しにまたいだ(12/31~1/1まで)ライブの記録です。



 この日ですが、滞在先で、昼過ぎに全く想定外のハプニング(説明すると長くなるので割愛)があり、下手するとフェスそのものに行けなくなると本気で覚悟しましたが、色々なお力添えによりなんとか行けることになり、会場に着いたのは18時30分過ぎ、ホッとしてご飯を食べた後、Coccoから一気に年明け早朝まで駆け抜けました。


①Cocco(19:20〜)


 白いドレス姿で、青色のベールを顔に身に纏ったCoccoさん。


 「焼け野が原」の第一声で、会場は一気に緊張感に包まれます。


 前後左右に身体を大きく揺らしてリズムを取りながら、ここは屋外と言わんばかりにどこまでも開放的で突き抜けていくその歌声は、聞いていて圧倒されっぱなしの壮絶なスケールで、私が立っている前方エリアの立ち位置指定場所から動くことを許しません。


 終盤で演奏された私の大好きな「音速パンチ」まで、直立不動で動けない状態が続き、同曲でようやく少し解放されて、ゆったりと身体を揺らしながら聞くことができました。


 そのくらい身体と心をガッチリ絡め取られた挙句、最後は新曲の「お望み通り」で、一転して妖艶な歌声を聞かせた後、終盤ではMVで登場するピンク色の車に乗った黒子さんが登場。


 何と曲が終わるとそのまま「良いお年を〜」と言って、その車に乗ってステージを去るというまさかのお茶目演出笑


 このとてつもない振り幅で35分…って濃密すぎっ!

セットリスト
1. 焼け野が原
2. 樹海の糸
3. Raining
4. 花柄
5. 音速パンチ
6. お望み通り


②ストレイテナー(20:25〜)


 2022年はもう見る機会がないかも…と諦めかけていましたが、こうして見ることができて嬉しい!!


 登場早々から、ドラムの椅子の上に立って、微笑みながらフロアを見渡すシンペイさんの表情にグッときながら、「Graffiti」から雄大なバンドサウンドが会場いっぱいに広がります。


 4人とも表情はとても柔らかく、肩の力が抜けた演奏で、暖かい空気が会場を包んでいくのが肌で伝わってきます。

 コロナ禍の3年間で、大切な人のことをより思うようになったとの趣旨のMCからの「シンクロ」「灯り」はじっくりと染み渡ったし、そこから寂しくも開放的な「シーグラス」を聞きながら、2023年は夏の野外でも聞きたいな!と早くも熱望!!

「来年は皆さんのところに会いに行きます!
 最後2曲、ロックして帰ります!」


 きゃあああああ、ホントに待ってます!からのライブでやっと聞けた「宇宙の夜 二人の朝」で、ソリッドなロックバンドのかっこよさを存分に見せつけた後、シンペイさんのハイハットカウントから雪崩れ込んだのは…まさかの「TRAIN」!!!


 私がテナーと出会ったこの曲、ライブで聞くのはおよそ9年ぶり…きゃああああああ!と心の中で悲鳴を上げながら、全力で拳を上げさせていただきました。


「この眠りから今覚めるよ!!」


 ラスサビ前のホリエさんの叫びで、私とテナーとの止まっていた列車が急速に動き出しました。


 いつまでも純粋にロックし続ける、あなたたち4人が大好きです。

セットリスト
1. Graffiti
2. 冬の太陽
3. シンクロ
4. 灯り
5. シーグラス
6. 宇宙の夜 二人の朝
7. TRAIN

③サンボマスター(21:20〜)


「今年一年!本っ当にお疲れ様でしたああ!」


 「輝きだして走ってく」の曲終わり、山口さんの叫びから、サンボマスターによる大忘年会の幕が切って落とされました。


 私自身はライブで煽られたり、振りを強制?されたりするのは苦手ですが、山口さんの言葉と声からは、聞いている人に全力で幸せになってほしいと本当に思っていることが伝わってくるから、自然と拳が上がってしまうのです…!


「(「孤独とランデブー」のラスサビ前)まだ声は出せねえかもしれねえ、でも次の木内のドラムが鳴ったら、お前ら胸張って幸せになってくれ!!」


「今年も悲しいことがたくさんあった、でも今日嬉しいことが一つあった!まだ分からねえのか!?お前らが生きててくれたことだ!」


「お前の居場所はここに作ったかんな!勝手に死んでんじゃねえぞ!!」


 1つ1つの言葉が、最強無敵のロックンロールとともに放たれたこの40分間、この1年を生き抜いて本当に良かったと思えたし、またこの人たちとロックしていくために、生きたくてたまらないと、理屈じゃなくて感覚でビシビシ伝わってきたこの日も全員優勝。


 全然音楽的な感想が出てきませんが、なんか分からないけどかっけえ!すげえ!となるロックンロールをずーっとやり続けているサンボマスターは、要するに最強のロックバンドだということですよ!

セットリスト
1. 輝きだして走ってく
2. ヒューマニティ!
3. 世界はそれを愛と呼ぶんだぜ
4. 孤独とランデブー
5. ラブソング
6. できっこないを やらなくちゃ
7. 花束


④OKAMOTO'S(22:35〜)


 リハの時点からキレッキレの楽器隊とショウさんのセクシーな声にクラクラさせられっぱなしで、ハマさんが「今見たことは全てなかったかのように新鮮なリアクションをよろしくお願いします。」と真面目な顔でユーモアたっぷりに語る様子も含め、既に楽しすぎたOKAMOTO'Sのステージ。


 メンバー全員、私とほぼ同世代(少し上?)にしてこの貫禄たっぷりの人柄とステージングは何なんだ…とライブを見る度に唸りまくっていて、私もしっかりしなきゃと、勝手に襟を正されてしまいます。


 「大事な曲を」とのショウさんの言葉からじっくりと聞かせる「Sprite」も、4人の音が重なった瞬間の重みとカタルシスが尋常じゃない「BROTHER」も、メンバー紹介を挟みながら畳み掛ける終盤のセッションに昂りを抑えきれない「90'S TOKYO BOYS」も、全て絶品!!


 最後は再びじっくりと、新曲「Sugar」をゆったりと聞かせてフィニッシュ。


 後2時間は聞いていたいハイレベル過ぎるセッション…2023年はワンマン行けるかなあ…?

セットリスト
1. Young Japanese
2. JOY JOY JOY
3. Sprite
4. BROTHER
5. ROCKY
6. 90'S TOKYO BOYS
7. Sugar


⑤-真天地開闢集団-ジグザグ(23:40〜)


 いよいよカウントダウン。


 リハから同期機材にトラブルがあり、少しヒヤヒヤする場面がありましたが、最早それすらも前フリのように感じてしまう、生涯忘れられない40分の年越しライブが始まろうとしていました…笑


 「帰りたいけど帰れない」から、振りを揃えて踊りまくる参拝者の皆さんに圧倒されつつ、痛切な歌詞に反してポップな曲に私もついついウキウキしていると、次の「Requiem」で一転、ヘヴィなリフに合わせて華麗なヘドバンをキメる参拝者の皆さん…!


 これがほんまもんのヘドバンか…!と謎の感動を覚えながら、私も重厚なバンドサウンドに心を燃やします…!


 一足早い初夢、大好きな「夢に出てきた島田」でジャンプしまくり、切ないメロディの「ラスデイ ラバー」に聞き入り、このバンドの振り幅の広さと、それを体現する演奏力を前半だけで大いに体感できる選曲!


「今回の出演者の中で1番浮いてます。
 MCで一年を振り返りたいけど時間がねえ!
 次の曲行きます!燦然世界!!」


 浮いてるどころか、そのロック魂で既にここにいる大半はあなたたちのトリコですよ!と思いながら、歌詞の内容からして、この曲で年越せたら嬉しいなあ…と密かに思っていた「燦然世界」へ。


 命さんによる出だしのハスキーなシャウトが最高に突き抜けてかっこよくきまり、そのまま2番サビ前まで行ったところで、ちょうど年越し1分前…!


 ここに合わせたのか…!と唸っていると、

 「ああ、後30秒…!やり残したことないかな…?」


 とガサゴソと自分のスマホを手に、突如インスタライブを始めようとする命さん笑


 しかし、スマホの顔認証にひっかかり、画面のロックを解除できません…笑


 嗚呼、10秒前…、参拝者によるカウントダウンの声が響く中、スマホと格闘するメンバー…



 年が明けました笑



 結局インスタライブは上手くいかず、「座れ!!!」との命さんの言葉を受け座らされた後、曲のラスサビ前から無理やり再開!


 そしてラスサビ突入、お客さんのジャンプと同時に、ステージから大量の金テープ発射!

立ち上がれ fight 覆せ time
自分らしさという檻から抜け出せ
"Hlgh" we get "High"
無限の宇宙へ
壊せ blind 突き抜けろ sky
憚る未来を越えて
燦然世界 無重力時代へ
遥かなるセカンド・ユニヴァースへ
燦然世界

 長々と引用してしまいましたが、この日、このフェス、この場面に相応しすぎるリリックとスケールの大きなアンサンブルで、最高の2023年が幕を開けました。


 その後、「あっぱれ珍道中」ではフロア中の歌舞伎踊りで新年を祝いつつも、「復讐は正義」で、リハに続くまさかの同期トラブルで1サビ前で曲が中断…。


「幸先悪っ…!きちゅねはいけるだろ!きちゅねは!」


 即座に切り替えて「きちゅねのよめいり」で、満場のコンコンダンスを決め、最後には手作りのうさぎのかわいい乗り物に乗って退場…!


 上手くいかない部分も含め、自分たちのエンタメと音楽として昇華し切った40分。


 絶対そのうちワンマン行きますから!上手くいかなかった分も含めて、またかっこいいジグザグを見せてください!!!

セットリスト
1. 帰りたいけど帰れない
2. Requiem
3. 夢に出てきた島田
4. ラスデイ ラバー
5. 燦然世界
6. あっぱれ珍道中
7. 愛シ貴女狂怪性
8. 復讐は正義
9. きちゅねのよめいり


⑥THE BAWDIES(24:55〜)


 さあ、年も明けてすっかりお祭りムードの会場を盛り上げるのは、徹底的に自分たちのルーツを突き詰めた正統派のロックンロールバンド、THE BAWDIES!!


 「もう年も明けたし、乗り遅れてる場合じゃないですよ!」と「IT'S TOO LATE」から、無敵のグルーヴで会場を揺らします!


 久しぶりに見たけどやっぱりかっこいい!!!
 ROYさんのロングトーンやハスキーなシャウトも絶好調で、年明け早々縁起が良すぎます。


「我々の曲に「HOT DOG」という曲があります。
 今から我々がミュージカルをします。
 その中で、パンとソーセージが重なり合った瞬間に曲を始めますので、今から準備しますね。」


 …?となっていると、聞こえてきたのは明らかにス○ーウォーズの壮大なテーマソング笑


 そこからメンバー4人が主要キャラになりきり、5分近くに渡って寸劇を繰り広げ、会場は笑いの渦へ笑


 敵の親玉である、○ースベイダーとの和解(パンとソーセージの重なり合い)をきっかけに始まる「HOT DOG」では、そんな寸劇あったっけ?と瞬時に忘れてしまうほど、圧巻のロックンロールで踊らせるという剛腕振り!


 個人的には、「新しい年のお祝いに!」という趣旨のMCから演奏された「A NEW DAY IS COMIN'」が嬉しかった!


 もうこれから毎年出演決定でいいだろ!と心の中で何度も叫んだロックショーで、まだまだ眠れないフェスの夜は続いていきます!

セットリスト
1. IT'S TOO LATE
2. YOU GOTTA DANCE
3. ROCK ME BABY
4. HOT DOG
5. B.P.B
6. A NEW DAY IS COMIN'
7. JUST BE COOL


⑦NEE(25:50〜)


 この日見たバンドの中では1番予習が足りず、数曲しか知らなかったのですが、ライブが始まる相当前から入場規制がかかる人気ぶりで、その人気も頷けるほど、リハから無数の手が上がる会心の演奏を披露していたNEE。


 一曲目からいきなり「不革命前夜」「バケモノの話」と攻撃的な曲を連打し、ボカロ曲でよくある複雑な構成の曲を、巧みな演奏力と熱いボーカルで血肉化していく様は圧巻の一言でした…!


「今回は年明けだったけど、次はカウントダウンで会おう。」

「1人で来てもいいんだよ!!ここに全部置いてけ!!」


 ほとばしるエネルギーをラストの「月曜日の歌」まで、ノンストップで放ち続けた30分。


 時間が余ったからと最後の1〜2分でゆるっとトークMCをする人柄を含め、是非これから追っていきたいバンドになりました。

セットリスト
1. 不革命前夜
2. バケモノの話
3. 因果オウホウ
4. 第一次世界
5. 九鬼
6. 月曜日の歌


⑧ネクライトーキー(27:50〜)


 本当はPEOPLE1も見たかったのですが、ここで体力が切れそうだったので泣く泣く休憩に当て、ネクライトーキーに全てを賭けることにしました。


 さすがに少ししんどくなってきた時間でしたが、リハで「ゆるふわ樹海ガール」の無邪気で獰猛なセッションを聞いた私は自然と覚醒させられ、この日1発目のライブを待つかのようなテンションで本番を待ちます。


 いよいよ本番。
 「めっちゃかわいいうた」から、とってもポップでかわいいのに、ダサくて情けない部分を曝け出してるから結果的にロックバンドとして最高にかっこいいネクライトーキーが、ド深夜の時間帯に堂々となっているということは、この時間は無敵ということです!


「(この時間に)こんなに音楽狂いが集まってるとは…ありがとうございますっ!」


 もっささんの言葉に更にボルテージが上がる私に、「朝焼けの中で」で、自分のような人間に最もしっくりくる初日の出のプレゼントが贈られます。

 うるさい朝は昨日のこと
 つつがない日々ならばきっと
 退屈な顔したままで話を続けていくんだ
朝焼けの中で


 気付けばフェスも終わりが目前だったことに気付いてハッとしつつも、このロックが側にあれば、今年も、明日からも、大丈夫だと静かに息を呑みます。


「続けてるうちに、いつかまたライブハウスで、だれかと!だれかと!だれかと!だれかと!会えるまで!!」


 朝日さんの叫びとともに、また会える日を思いながら、今を全力で燃やし尽くす「だれかとぼくら」「オシャレ大作戦」と、最後の力を振り絞って駆け抜けます。


 ラストは「遠吠えのサンセット」。


 曲中、声を張り上げて歌うもっささんの、バンドの勇姿に拳を振り上げながら、あっという間に私のCDJは幕を閉じました。

セットリスト
リハ
1.ゆるふわ樹海ガール
本番
1. めっちゃかわいいうた
2. 北上のススメ
3. 誰が為にCHAKAPOCOは鳴る
4. 朝焼けの中で
5. だれかとぼくら
6. オシャレ大作戦
7. 遠吠えのサンセット


 今回は以上です。



 今年は流石に、去年のようなペースでライブに行くことは叶わないと思いますが、自分のペースで好きすぎる音楽に、たくさん触れていけたらいいなと思います。



 最後まで読んでいただいたそこのあなた、本当にありがとうございました。


 改めまして、今年もよろしくお願いします。

 CDJ(12月30日)の感想はこちらから↓

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