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ある日のこと

ある日、妻から「ちょっと…」と言われた。

その時まさおの脳はフル稼働! エンジン全開! フルアクセル!

1秒も満たない時間で考えるが、何も思い当たる節がなく、
「ど、どしたん?」と返事をした。

将来が不安でしかない。

妻「うちの調味料なくなるの、早くない?」とその一言だけ。

あまりに的外れの話で「え、毎日美味しい料理作ってるからちゃう?」と答えるので精一杯。

まさおだけ緊張していた表情から苦笑いに変わった夫婦の会話であった。

原点

その時の一瞬は凍りつくような雰囲気を1人で作り出していたまさおであったが、
ふと冷静に考えると、

これって、いいことだよね。

単純に思った。

息子の誕生をきっかけにゆるく無添加生活を送るようになった我が家。
当初、妻は見たことも、聞いたこともない無添加商品を味わい、

「いつものアレの方が美味しい」

と言い残し食事をしていたのが懐かしい。

時が流れ、まさおの独断で始めた無添加生活もやっと妻にも浸透していき、

「これ見て!ほら、無添加〜」

と妻は嬉しそうに誇らしげに、まさおがまだ知らない無添加商品を買って帰ってきたことには正直、驚いた。

それと同時に夫婦共通の暮らし方、趣味が見つけられたと感じてほっこりしたのを記憶している。

有ること難し

夕飯は妻と相談しながら作りたいもの、食べたいものをそれぞれ作る。
品数が多い日もあったり、同じ料理が何日も並ぶようなこともある。

「今日の晩ごはん、何する?」 私たち夫婦のお決まりの定型文。

いや、一方的な、まさおフレーズ。

朝でも昼でも夕食後でも、いつもこればかり聞いてくる妻は迷惑な様子だ。


美味しい調味料に出遇っているのは、本当に感謝しかない。
その調味料単体でも十分美味しく、一口また一口とどんどん口に運んでしまいたくなる。

こんな美味しい調味料で、まずい料理になるはずがない。

息子「うまい!」「美味しい!」「おかわり!」

毎日こんな感じ。我が家では普通のことで、特殊であることは夫婦ともに認識している。

しかしながら、作り手も食す人も美味しく健康で楽しい食事ができればこれ以上の幸せはないだろう。

確かに我が家は調味料が減るスピードは早いかもしれない。

同時に有り難いことに幸福を感じる時間は多くなっている。

料理を通して大切な人と幸せな時間を過ごすことができ、なおかつ健康になれるのであればこれ以上のことはない。

有り難い。

再認識


無添加生活 と 発酵食品

我が家の生活にはなくてはならない生活の基盤である。

これは我が家では当たり前の日常生活の一部であるが、
改めて多くの方に 発酵の魅力・食の力 を伝えなければならないと感じる。


妻よ、まさおの寿命が縮まるようなことがないようにしてほしい。


おっと、銀杏の下処理をしなければ。

今日はこのあたりで。ありがとうございます。



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