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内定式参加後の就活#新卒採用のセオリー10

皆さん

こんにちは!

採用コンサルタントのMASANOBUです。

今回は10月に入り多くの企業で内定式がありましたので、内定式後に就活する学生はなぜ就活をするのかどのくらいの学生が動いているのかをお伝えしたいと思います。

なぜこの話題を今回選んだかというと、内定式に来てくれた=入社してくれる。と、安心してフォローを怠る人事が多いと感じるからです。残念ながら内定式をきっかけに辞退する学生も一定数いますので、少しでも減らすことができればと思います。

決して、内定式後に就活をしようと奨励している訳ではありません。なぜ内定式に参加したのに就活を継続しているのかが分かれば、打ち手が明確になるので参考にいただければと思います。

※注意※今回のデータは昨年10月のデータを用いていますが大きく差はないとみています。

就活を継続する理由

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参照:2021年卒学生が「就活」を継続する理由を調査

1位は、より自分に合う企業を探したいから(64.3%)。2位、3位も似たような理由となり、自分の中で納得感を醸成できていないことが決めきれない理由となっています。納得感を醸成できていない理由は①【行動量の問題】就活があまりできていなかった(動き出しが遅かった、コロナの影響で積極的に参加できなかった)②【働き方の理解不足問題】WEB中心でオフィス見学できていない、先輩社員と会えていない、同期と会えていないなどで、自分がどんな人と、どんな環境で働くのか理解できていないことが言えます。

最後の決め手になる一手を自分の中で見つけられていないことが原因です。この場合は面談を通して複数回に分けて解決していかないと引きの強い企業との出会いにより他社に流れていく可能性があります。

内定式参加後に就活を継続している学生の割合

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参照:マイナビ2021年卒大学生活動実態調査(10月)

昨年のデータになりますが、10月以降での調査で内定者の15%がまだ辞退と伝えていないということが分かっています。ですので辞退するつもりなのに内定式に参加している学生も一定数いる可能性が高いです。

実際に、内定式後に就活相談に乗る場合の多くは、上記同様、まだまだ自分がここで決めていいのかわからないという納得感が問題になります。時期は関係なく、就活の活動量が少なく、内定が1社で一旦決めたような学生がいざ内定式に参加したときに不安に感じることが多いようです。自分の中でなんとなく決めてしまった感があるので、少しでも違和感を感じると自分の就活の進め方自体に不信感を持ち本当によかったのかと感じ、何気なく就活を始めてしまいます。基本的にこちらも解決方法は上記と同じとなります。

まだ、納得感が原因なら面談などで解決できますが、内定企業よりも条件のいい企業を探し続けている場合の就活継続が一番厄介だと思います。実際に秋採用や公務員試験がそのパターンかと思います。内定者の中でそのような学生を見つけるのは至難の業かと思いますが、選考過程で就活状況の確認をされているかと思いますので、就活の軸で条件(福利厚生、勤務地、給与)が志望動機だった学生がいれば要注意です。

基本的な対処方は①定点観測②採用の継続③面談実施(社員との関係性強化)の3つになるかと思います。①の定点観測は怪しい学生が見つかっている場合になりますが定期的な連絡の中で状況確認をしていき、タイミングを見計らって面談で解決していく。②採用の継続:ナビなどで採用を積極的に活動していくのはすでに内定承諾している学生への見え方が気になる部分ですので、新卒紹介などを活用して、非公開で採用を継続していくこととなります。③面談実施。条件面で他社に劣っている場合は働きやすさを感じてもらい、内定先に愛着と安心を感じてもらうことが大事かと思います。特に社長から是非うちに来て欲しいというアプローチは有効で、必要とされている企業に行きたいという学生の意思決定は非常に多いと感じます。

最後に

お互い納得して採用活動を終わることが、学生の入社後のスタートダッシュにおいても重要だと思います(エンゲージメントが高ければ高いほどパフォーマンスを発揮します)。22卒が落ち着き、23卒に向けて本腰を入れていくタイミングではありますが、このタイミングで複数辞退が出ると取り返しが困難ですし、23卒採用の出遅れはこの後に影響をもたらします。採用活動が重複して大変な時期になりますが、ほんの少しのアクション、電話1本、30分の面談などで解決できるならやはりするべきだと思います。そして、今回の内容が少しでもフォローの見直しに繋がれば幸いです。


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