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佐藤ローズ、待望の新作! 〜「Origami」という品種のバラを折り紙で〜

バラ折り紙の第一人者である佐藤直幹さんが、新作の佐藤ローズを公開してくださいました。

その名も「Origami」。
フランス・メイアン社が作出した実在するバラの品種で、無数の星を重ねたような独特の形をしています。
(「origami rose meilland」と検索すると、画像が見つかります。)
https://search.yahoo.co.jp/image/search?rkf=2&ei=UTF-8&gdr=1&p=origami%20rose%20meilland

作り方は、同氏のInstagramで全工程が公開されています。
最新作の折り図をWEBで全公開なんて、佐藤さんはどこまで太っ腹なのでしょう。
(2020/03/05に連投されています)
https://instagram.com/satonaomiki?igshid=24vzto4sdzlv

すでに多くの方が挑戦し、タイムラインが賑わっていますが、遅ればせながら私も1個目を作ってみました。
素材は、ヴィヴァルディ25cm「ROSE PETAL」です。

たくさん作らないとコツは掴めませんが、気付いたことを書き留めておきます。
諸先輩方には遠く及びませんが、少しでも参考になれば幸いです。

☘️今日のトピック☘️
❶求心中割り折りの幅
❷収束時のあれこれ
❸仕上げは「めくり」を工夫

♦︎♦︎♦︎

❶求心中割り折りの幅
まずは、仕込みのシーンから。
求心中割り折りをする高さは、ボトムラインから1/4と決められています。

目印は「右側のカドのちょっと下」といった感じでしょうか。

ガーデンやニューモダンと比べて、けっこう細めな印象です。
しっかり押さえないと重なった紙が浮くので、注意が必要です。
その後の花びらをつまむシーンは、辺と辺を合わせ、カドを二等分するラインで折りました。

それぞれ、佐藤さんのInstagramと併せて参考にしてみてください。
(佐藤さんの方が、折り線まで書いてあるので分かりやすいです)

❷収束時のあれこれ
仕込みを終えたら、一気に筒状へ持っていく。
これが、佐藤ローズの醍醐味であり難所です。

Origamiは他のバラと比べて、「らせんの線」のコントロールが難しいですね。
求心中割り折りの終点から中心にかけてのライン取りに、かなり苦労しました。
カーブさせた方が良いのか、直線に近い方が良いのか、今後も検証を重ねたいところです。

花びらの中心を開くシーンでは、爪楊枝が折れました。なかなかのクセモノです。

強烈に閉じた中心をこじ開けるプロセスは、ここだけでコラムが1本書けるレベルなので、またの機会に取り上げるとしましょう。

❸仕上げは「めくり」を工夫
花びらをつまんで尖らせたり、カーブの流れを変えてみたり…
Origamiの仕上げは、折り手がアレンジを加える余地が多いので楽しいです。
自分のセンスに任せて、色々なバリエーションを作ることができそう。

今回は、外側から3段目の花びらをアレンジしてみました。
紙のカドから内側に向かうラインを、2段階に変化させています。

■先端は、ニューモダンと同様に尖らせる。
■根本は、ハイブリッドティーと同様にめくる。
■中間地点をゆるやかにつなぐ

言葉にすると、こんな感じ。
先端と根元で異なる雰囲気を出すことで、花びらが増えたように見せることができます。

最後は、すべての花びらを少し外側へカールさせて、フィニッシュです!

初めてのチャレンジにしては、我ながら満足のいくクオリティになったと思います。
(ビギナーズラックでしょうか…)

♦︎♦︎♦︎

というわけで、佐藤ローズ最新作「Origami」でございました!

色々エラそうに書いてしまいましたが、もちろんまだ改善の余地はあります。
気付いたことは今後のコラムで取り上げていくので、皆さんとも情報交換できたら嬉しいです。

なお、この「Origami」ですが、実はすでに「ガーデンローズ版」や「四角版」など、いくつかの「亜種」が出回っています。

ぜひ試してみたい…と鼻の下が伸びてしまいますが、まずは今回の「スタンダードモデル」をもう少し突き詰めていきたいと思います。

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