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(1分読み)ユニバーサルデザイン(UD)の教科書46 ①聴覚障害の認知と理解

①聴覚障害の認知と理解

聴覚障害者の認知と理解が進みづらい現状を考察します。

●目に見える障害と目に見えない障害
   視覚障害や肢体不自由は、外見上明確に識別できる「目に見える障害」です。このため、周囲の人々がこれらの障害を持つ人を対象としたサポートや配慮をしやすくなります。一方、聴覚障害は外見からは識別が困難で、「目に見えない障害」となるため、社会的認知が進みづらい側面があります。

●日常的なコミュニケーションの困難さ 
 聴覚障害者は、音声の認識が困難なため、日常的なコミュニケーションが難しくなります。また、非言語的な情報、例えば音の強弱やトーンなども捉えにくいです。このため、情報の取得や伝達が制約され、コミュニケーションの障壁が生じることが多いです。一方、視覚障害や肢体不自由者は、聴覚に基づくコミュニケーションの手段そのものが大きく変わることはないため、基本的なコミュニケーションの取り方は変わりません。

これらの要因から、聴覚障害者の認知や理解が他の障害種別に比べて進みづらいという現状が形成されていると言えます。

Think Universality.
Think Difference.

m.m

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