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(1分読み)ユニバーサルデザイン(UD)の教科書28 平等と公平の違い
平等と公平の違い
「平等」と「公平」は、似ているようで異なる2つの概念です。これらの違いを理解することは、合理的配慮の背景にある考え方を深く把握するために重要です。
1.平等
平等は、すべての人々に同じものや機会を提供することを意味します。事例として、学校ですべての生徒に同じ教材を提供することを考えてみましょう。これは、すべての生徒に等しく教材が配られる状態を示しています。
2.公平
公平は、個々の状況やニーズに応じて適切なサポートやリソースを提供することを指します。先ほどの学校の事例を続けると、視覚障害のある生徒には点字の教材や音声支援を、聴覚障害のある生徒には手話通訳を提供することが公平な対応と言えるでしょう。この場合、すべての生徒に同じ教材を提供するのではなく、それぞれのニーズに合わせたサポートが行われます。
合理的配慮の中心には、この「公平」の概念が位置づけられています。
これらの概念を分かりやすくするための有名な例として、
「フェンスの後ろで野球を見る3人の人々」のイラストがあります。3人の人々はそれぞれ異なる身長を持っていて、フェンスの高さは一定です。
平等: 3人に等しい高さの箱を与える。結果として、一番背の低い人はまだ試合を見ることができない。
公平: 背が高い人には箱を与えず、中くらいの背の人には1つの箱を、背の低い人には2つの箱を与える。このようにして、3人全員が試合を見ることができるようにする。
平等は「同じものを全員に」という考え方であり、公平は「それぞれの状況やニーズに合わせて」という考え方です。合理的配慮は、公平な社会を目指すための手段として重要な役割を果たしています。
Think Universality.
Think Difference.
m.m
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