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(1分読み)ユニバーサルデザイン(UD)の教科書47 ②聴覚障害の認知と理解

②聴覚障害の認知と理解

聴覚障害者が日常生活で直面する困難は多岐にわたります。

●人:
対面のとき、人は発話(音声)でコミュニケーションしますので、聴覚障害者はコミュニケーションに困難を伴うことが多い。

●モノ:
多くの製品やサービスは聴覚を前提としています。例えば、一般的な目覚まし時計や家電の警告音など、聴覚障害者には十分な機能を果たさない。

●金:
手話通訳者や特別な補聴器など、生活を支えるためのサービスや補助具の購入に追加の経済的負担が生じる。

●時間:
手話通訳を要する場面では、事前に通訳者を手配する事前準備が多い。

●労働:
会議で複数の人の会話が混じり合っている場合、音声をテキストに変換アプリでも対応しきれない。

●家:
生活環境を聴覚障害に適応させる必要がある。例えば、ドアベルの代わりに光で知らせる装置の導入など。

●学び:
学校教育では授業中の発言や説明を聞き取るのが難しく、学習サポートや手話通訳者のニーズが生じる。

●移動:
公共交通機関のアナウンスや注意喚起の音声が聞こえないため、移動時の安全や確認に困難が生じることがある。

●情報:
テレビやラジオ、公共施設のアナウンスなど、多くの情報は音声を介して提供されるため、情報の取得が制約されることがある。

以上のように、聴覚障害者はさまざまな日常生活のシーンで特有の困難を経験します。しかし、適切な支援や理解が進めば、これらの困難は克服できる可能性も多く存在します。社会全体の配慮や理解の拡充が求められます。

Think Universality.
Think Difference.

m.m

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