ユニバーサルデザインの強化書162 UDベーシック
UDベーシック
ユニバーサルデザイン(UD)は、
年齢、性別、体格、国籍、障害の有無に関わらず、誰にとっても使いやすい機能やデザインを目指すアプローチです。
このコンセプトは、すべての人が等しくアクセスしやすい環境を作ることに重点を置いています。
UDの起源とその提唱者
ユニバーサルデザインの概念は、アメリカの車椅子ユーザーであり建築家のロナルド・メイスによって1980年代に提唱されました。
メイスの理念は、建築と製品デザインがどのように進化すれば、すべての人に利用しやすくなるかを示すものでした。
UD7原則
メイスによって定められたUD7原則は以下の通りです:
1. 誰にでも公平に利用できる
2. 使う上で自由度が高い
3. 使い方が直感的ですぐわかる
4. 必要な情報がすぐに理解できる
5. うっかり失敗や危険につながらない
6. 少ない力でも楽に使用できる
7. アクセスしやすいスペースと大きさが確保されている
これらの原則は、設計の段階で考慮されることで、製品やサービスがより幅広いユーザーに受け入れられるようになります。
バリアフリーとUDの違い
しばしば混同されがちな「バリアフリー」と「ユニバーサルデザイン」ですが、その違いは明確です。
バリアフリーは、主に障害者を対象とした設計であり、特定のニーズに応じた解決策を提供する専用品です。
一方で、ユニバーサルデザインは、障害の有無にかかわらず可能なかぎりすべての人が共用できる設計を指す共用品です。
例えば、駅の階段に設置された車椅子昇降機はバリアフリーの一例であり、同じ駅のエレベーターはUDの典型的な例と言えます。
まとめ
ユニバーサルデザインは、単に特定のグループを助けるための設計ではなく、すべての人が使いやすい環境を創造するための包括的なアプローチです。
この理念に基づいた設計は、日常生活のあらゆる側面で、より多くの人々にポジティブな影響を与えることができます。
私たちが目指すべきは、誰もが無理なく、安全で、快適に使えるデザインを実現することです。
Think Universality.Think Difference.
m.m