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(1分読み)ユニバーサルデザイン(UD)の教科書182 日本語の変化が示すコミュニケーションや思考の変遷

日本語の変化が示すコミュニケーションや思考の変遷

日本語は時代とともに、
本当によく変化しますね。

あ、いつのまにか、
自分も使っているかも…

今回は
そんな言葉を
ちょっと真面目に考察してみます!

はじめに

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現代の日本語は、急速に進化しています。特に若者を中心に、新しい言葉や表現が次々と登場し、従来の言い回しが変わりつつあります。

本コラムでは、「将来」が「未来」に、「了解」が「理解」に、「上手」が「達人・カリスマ」に、「とても」が「めちゃくちゃ」に、そして(笑)が「www」に変わる傾向について考察します。

また、これらの変化の背景と今後の予測についても具体的に解説します。

言葉の変容: 全体の傾向

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現代日本語の変容には、以下のような全体的な傾向があります。

1. 簡潔化と効率化:
長い表現を避け、短く簡潔に伝える傾向が強まっています。特にSNSやメッセージアプリの普及により、この傾向は顕著です。

2. 若者文化の影響:
若者の間で流行する言葉や表現が、一般社会にも広がりを見せています。彼らの創造性や遊び心が新しい言葉を生み出します。

3. 多様性の受容:
日本語は他の言語や文化からの影響を受けやすくなっており、外来語や新しい概念が取り入れられやすい環境にあります。

4. デジタル時代のコミュニケーション:
インターネットやSNSの普及により、視覚的な要素(絵文字、顔文字など)や非言語的な要素が言葉に組み込まれ、表現方法が多様化しています。

個別の言葉の変化とその背景

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1. 将来 → 未来


背景と変化の理由:
「将来」と「未来」はどちらも将来的な時間を指しますが、「未来」の方がより壮大で希望に満ちたニュアンスがあります。特に、ポジティブなビジョンや夢を語る際に「未来」という言葉が好まれる傾向があります。また、科学技術の進歩やフィクションの影響で、「未来」という言葉が頻繁に使用されるようになりました。

昔:将来、何したい?
今:未来、何したい?

※昔と今では、主観的・個人的と客観的・社会的な違いが伺え、サステナブルな社会を目指す現代を象徴しているようです。

2. 了解 → 理解


背景と変化の理由:
「了解」はもともと「了解しました」という丁寧語表現として使われていましたが、ビジネスシーンやカジュアルなコミュニケーションでは、「理解」という言葉が使われるようになっています。「理解です」は、より軽いニュアンスを持ち、フレンドリーで迅速なコミュニケーションを好む現代の風潮に合致しています。

昔:「◯◯ということで」→「了解です」
今:「◯◯ということで」→「理解です」

※昔と今では、発言の意味を汲むことと発言の意味を機能的に捉えることの違いが伺え、経済合理性を重視する現代を象徴しているようです。

3. 上手 → 達人・カリスマ


背景と変化の理由:
「上手」は技術やスキルの優れた人を指しますが、「達人」や「カリスマ」はそれ以上の卓越した存在を強調します。特にSNSやメディアでのインフルエンサー文化の影響により、「カリスマ」という言葉が使われるようになりました。これにより、単に技術が優れているだけでなく、人々に影響を与える力を持つ人々を称える表現が求められています。

昔:ほんと上手ですね!
今:マジで達人ですね!カリスマ級!

※昔と今では、自然な感想と誇張した感想の違いが伺え、SNSなどでの承認欲求の裏返しを象徴しているようです。

4. とても→ めちゃくちゃ


背景と変化の理由:
「とても」は強調の意味で使われますが、「めちゃくちゃ」はさらに強い感情や驚きを表現します。特に若者言葉として広がり、カジュアルな会話で頻繁に使用されています。「めちゃくちゃ」は話し言葉として親しみやすく、感情の高まりを直接的に伝えることができます。

昔:とても美味しい
今:めちゃくちゃ美味しい

※注意:めちゃくちゃを乱用すると、会話が滅茶苦茶になります。

5. (笑) → www


背景と変化の理由:
「(笑)」は文章中での笑いを表現する記号として使われてきましたが、インターネット文化の影響で「www」が使われるようになりました。「www」は「笑い」を表す「warai」の略で、特にチャットやSNSで一般的です。視覚的にわかりやすく、リズミカルな連続性がデジタルコミュニケーションに適しています。
また、wwwが草が生えているように見えることから草と置き換える場合もあります。

昔:会議で失言、シーン(笑)
今:会議で失言、シーンwww

※注意:wwwを乱用しすぎると、その後ネガティブな気持ちになることがあるかもしれません。


今後の言葉の変化の予測

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これらの変化を踏まえ、今後の日本語の進化についていくつかの予測を立ててみます。

1. さらなる簡潔化:
短縮形や略語が増え続け、より簡潔なコミュニケーションが主流となるでしょう。例えば、「ありがとう」が「あり」や「とう」に変わることが予想されます。
※根拠はありません

2. 視覚的表現の増加:
絵文字やGIF、ステッカーの使用がさらに広がり、文字だけでなく視覚的な要素がコミュニケーションの中心となるでしょう。

3. 英語の影響:
グローバル化の進展に伴い、英語由来の言葉や表現が一層増えるでしょう。「アクイジョン」や「リテンション」などの言葉がさらに浸透し、日常会話で頻繁に使われるようになる可能性があります。
※根拠はありません

4. 感情表現の多様化:
より多様な感情を表現するための新しい言葉やフレーズが生まれるでしょう。例えば、「ハッピー」が「超幸せ」といった形で、感情の強さをさらに細かく表現する新しい語彙が増えるかもしれません。

5. AIやデジタルアシスタントの影響:
AIやデジタルアシスタントとの対話が日常化する中で、自然言語処理に最適化された新しい言葉遣いが登場するでしょう。これにより、「検索する」を「ググる」からさらに進化させた「アイル」という言葉が生まれる可能性があります。
※根拠はありません

おわりに

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現代の日本語は、デジタル時代の影響を受けながら、ますます変化しています。

この変化は、コミュニケーションの効率化や多様化を促進し、新しい文化や価値観を反映しています。

私たちが日常的に使う言葉がどのように進化し続けるかを観察することは、社会の動向や人々の価値観の変化を理解する上で非常に興味深いテーマです。

今後も言葉の変化を楽しみながら、新しい表現に敏感であり続けることが重要でしょう。


Think Universality.Think Difference.


m.m

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