ユニバーサルデザインの強化書194 ❶紙面余白恐怖症
気をつけたい・・ビジネスパーソン(特に媒体担当者)の7大症状
❶紙面余白恐怖症:ユーザーにとっては、いっぱい文字詰まってるほうが怖い
企業の担当者としては、「ユーザーにちゃんと情報を伝えなきゃ!」という気持ちはすごくわかります。
重要なポイントを漏れなく伝えようとして、できるだけ多くの情報を詰め込みたくなるのは当然です。
でも、その結果、大事な情報が埋もれてしまい、ユーザーが本当に必要なことを見逃してしまうこともあります。
この「紙面余白恐怖」について考察します。
1. 余白恐怖症って何?
「紙面余白恐怖症」は、担当者が情報を過剰に詰め込みすぎて、ユーザーに混乱を与えてしまう現象のことです。
企業はリスク回避や、全ての情報を網羅的に伝えようとするあまり、ページ全体を文字や画像で埋め尽くしがち。
さらに、なんとなく紙面が空いているのが気になる担当者は、「このスペースに何か追加情報を入れなきゃ」と考え、紙面をぎっしり埋めようとしてしまいます。
その結果、ユーザーには読みづらく、どこに重要な情報があるのかわかりにくいデザインになってしまいます。
2. 余白って実は重要
余白は、ただの「空いているスペース」ではなく、情報を整理し、ユーザーが自然に重要なポイントに目を向けるために必要なものです。
過剰に情報を詰め込んでしまうと、どれが大事な情報なのかが不明瞭になり、ユーザーは混乱してしまいます。
余白をきちんと確保することで、視覚的な負担が減り、自然と大事なメッセージが際立ってきます。
3. 情報を詰め込みすぎると?
多くの担当者が、紙面の空白を見ると「このスペースがもったいない!」と感じてしまい、何かしらの情報を追加して紙面を埋めようとします。
しかし、それが逆効果になることが多いです。
情報があまりに多すぎると、ユーザーはどこに注意を向けるべきか分からなくなります。
結果として、肝心のメッセージが伝わらなくなり、ユーザーの混乱を招くことになります。
4. 余白を活かしたデザイン
余白を効果的に使ったデザインの良い例として、Appleの広告やウェブサイトがよく挙げられます。
彼らは余白を贅沢に使いながらも、伝えたいメッセージだけを強調し、ユーザーが直感的に理解しやすいデザインを実現しています。
余白があることで視覚的に重要な情報が自然と引き立ち、ユーザーは迷うことなく欲しい情報にたどり着くことができます。
結論
「紙面余白恐怖症」は、情報をたくさん伝えたいという気持ちが強すぎて、逆にユーザーに伝わりづらくなってしまう現象です。
特に、担当者が紙面の空きを見つけると、何か追加で詰め込んでしまおうとする気持ちはよくありますが、それがかえって逆効果になることが多いのです。
情報はしっかり整理し、優先順位を明確にすることが重要です。
そして、余白をうまく活用することで、ユーザーにとって負担が少なく、最も伝えたいメッセージをしっかり届けることができます。
余白なし
満員電車
見てるよう
余白こそ
伝える力の
見せどころ
Think Universality.Think Difference.
m.m
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