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「スキマワラシ」(恩田陸)

あらすじ
古道具屋を営む兄とその手伝いをしている弟。
二人は、建築家だった両親を早くに亡くしている。
弟は、モノに触れるとビジョンが見える、という不思議な力があるが、いつ、どこで、何に触れると起こるかは予測不能。
ある時、兄弟がスキマワラシと名付けた少女の目撃談が巷で密かに流行る。
彼女は、いったい何者なのか?

感想
全くホラーではありませんが、人ならざるモノが出てくるので、そういうのが苦手な私は少しだけ背筋がヒヤッとしながら読みました。

長編ですが、弟の語りで物語は進み、読みやすかったです。
私は、古き良きモノが好きなので、全体に流れるノスタルジックな雰囲気がよかったです。

読了後は、なんとも不思議な感じでした。
不明なままの謎が残りますが、それほど重要ではないし謎のままの方がいいこともあります。
なぜか、遠い昔の子供時代の記憶が蘇って懐かしい気分になりました。

よかったら私の書斎をご覧ください。(ブクログへのリンク)

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