見出し画像

「銀座四宝堂文房具店」(上田健次)

ゴールデンウィークも終盤になってやっと読み終わりました。
短編集だと、話の流れに区切りがあるため一気に読み進めることができず、読む速度が落ちてしまいます。
文房具好きなので、これはタイトル買いをしました。

あらすじ
東京にある老舗の文房具店。
様々な悩みを抱えた人たちが、文房具店の店主と文房具に出会い、前向きに行動することで、悩みが解決していきます。

写真:銀座四宝堂文房具店

感想
私は今のところ人生に悩んではいませんが、こんな店主がいるお店(文房具店に限らず)が近くにあったらいいな、と思わせてくれる内容でした。

短編集なので気軽に読めるし、文房具好きなら知っているであろう文房具が登場します。
文房具が中心というよりは、名脇役といった感じです。
どの話も、手紙を書くシーンがあり、誰かに手紙を書きたくなりました。

この本を読んで気がついたことがあります。
やっぱり人生を豊かにするのは、人との出会いであり、人とどう関わるか、なんだと思いました。
本の中には、素敵な地域やお店、人々が出てくるので憧れていました。
こんな素敵な場所に住めたら幸せだろうな、と勝手に思っていました。
これって、あれを手に入れたら、これがあれば幸せになれるはず、って考え方と同じなんですよね。
結局は、自分次第ってことです。
私の好きな教訓に「足るを知る者は富む」という言葉がありますが、欲深い人はいつまでも満たされることがありませんが、何事にも感謝をし満足をすれば、幸せに生きていけるということです。
分かってはいますが、時々忘れてしまいます。
今回は、そんなことを改めて思い出させてくれた一冊でした。

よかったら私の書斎をご覧ください。(ブクログへのリンク)

ご覧いただきありがとうございます。
コメントしていただけると嬉しいです。

素敵な本に出会えますように。

この記事が参加している募集

読書感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?