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信念を生み出すサイクルとは

“信念を内から生み出すのに必要なもの”

信念を生み出すのに必要なものとは、以下の2点です。

1、こだわりを生むほど腹落ちできる経験
2、人の信念に触れること

やはり結論から書くとすっきりしますね。
では順番に説明していきます。

1、こだわりを生むほど腹落ちできる経験

信念に昇華する前のこだわりを生むプロセスはご存知でしょうか。
次の図をご覧ください。

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図を見ていただけると分かる通り、こだわり=持論を生み出すには具体的な経験が必要です。そして経験してからすぐに次の行動を試行するのではなく、「省察」が大事です。例を挙げてみましょう。

座席が埋まっている通勤電車に乗り込むときに、車両の中ほどに立つとなぜか座れる確率が高いという経験があったとします。(ひどい例えですね)

この具体的経験に省察を加えないと、日によっては立つ場所がころころと変わったり、なんとなく気持ちが悪いからいつも定位置にいるということが想像できます。

しかし、この事象に省察を加えるとどうなるでしょうか。

電車での座席で一番人気な場所はどこでしょう。もちろん、両端です。端の席が空いたら多くの人が移動してまで座るのは誰もがイメージ湧きますね。

その次に人気なのは人によるところもあるけど、多くの人は中央付近に座ります。

つまり、中央付近に座っている人は始発、または始発に近い場所で早くから電車に乗っていたからこそそのポジションを得られている可能性が高いからです。早くから乗っているとはすなわち、乗ったばかりの人より早く降りる可能性が高いということ。そのため、通勤電車に乗り込んだときには、中央付近に立つ方が座れる確率が高いということです。

経験を通じて、省察を加えると、持論が生まれたのがお分かりいただけたでしょうか。

中央付近に立つ方が座れる確率が高いという持論を持った人はその後、違うこだわりを手に入れるまでは中央に立ち続けます。これが試行です。(大真面目)

ただ、違うこだわりを手に入れるまでという注釈を加えました。この注釈の解説は、冒頭で掲げた2点目の内容に触れることで行うことにします。

2、人の信念に触れること

やり方よりも在り方が大事だと言われるようになって久しいですね。でも若い時にこの言葉を言われても何となくしか意味を掴めませんでした。

在り方の学び方が分からなかったからです。

そこで、在り方を言い換える必要があります。在り方とは、これまで繰り返し触れている『人としてのこだわり』です。

どんなに混んでいなくても、電車ではリュックを前に持つ。

こんな些細なこともその人のこだわりです。
こだわりの面白いところは、こだわりを持つまでは、同じ状況に直面しても気にならないのに、こだわりを持った後はどうしても気になってしまう。

ではこだわりはどう身につけてどう磨いていったら良いのでしょうか。

結論から言うと、成功者のこだわりに触れること。

よくマインドセットという言葉が文脈に登場するようになったけど、成功者のこだわりに触れ、自分の価値観を変換することになります。

ある大手企業の社長は、大型スーパーの駐車場に停車するときに出入り口付近はご高齢の方々にお譲りし、自分はあえて遠い位置に停車します。だから自社に他者の営業マンが訪れるときは、商談前にその営業マンがどこに停車するのかを確認してから商談に入るとおっしゃっていました。

そんなこだわりに一度でも触れたら、その後出入り口付近に停車などできません。

こんな話をメンバーにしていると入社して半年の女性社員が、クラスを運営する上で、生徒にどうあってほしいかというこだわりがまだまだ少ないので、まずは私が成長しなくてはと感じると言ってくれました。

クラス担任はクラスのマネージメントを行うので、その気づきをとても頼もしく思います。彼女が気づいた内面の進化を先程の図で解いてみると次のようになります。

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人と会うときはその人のこだわりに触れたい、そう思うと初対面の人との出会いが楽しみになります。

1で触れた例である電車の中央付近に座るという持論がこだわりになった人。自身の経験を省察して持論化したわけですが、尊敬する人物が次のような話をしたらこだわりが塗り替わる可能性があります。

「中央付近に立つ方が座れる確率が高いのは知っている。だから、中央にはお年寄りの方々や、お体が不自由な方が立てるよう譲っている」

尊敬している人物からこのような信念を聞いたら、自身のこだわりはちっぽけなもののように感じて、その人と同じ信念を持とうとするかもしれません。

まずは経験を通じて、省察し、その経験を概念として持論化すること。そうしてこだわりを生むことが、人材育成において極めて重要になります。

続きはまた違う記事で。最後までお読みくださり感謝。

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リーダ―育成コンサルタント

本間 正道
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