叶えたい夢を叶えよう。
映画「家へ帰ろう」(2017年)
主演: ミゲル・アンヘル・ソラ
*オススメしたい人*
・叶えたいことが実現できていない人
・新しいことが苦手な人
・実現させる勇気が欲しい人
*ストーリー*
アルゼンチンに暮らす、年老いたアブラハムは、今日限りで、家を出る。
施設に行く前に、孫たちとの集合写真を撮ろうとしていたが、ミカエルの姿がない。
ミカエルを連れてくるように娘たちに頼んでみたが、写真嫌いだから来ないはず、ミカエルなしで写真を撮ったら?と、つれない返事が返ってくる。
仕方なく、アブラハムは、ソファから腰を浮かせ、不自由な足を交互に踏み出しながら、ミカエルを探しに行く。
すると裏庭にミカエルの姿が見えた。
写真をいっしょに撮ろうと誘うが案の定、断られる。
アブラハムは何が欲しい?と、カマをかけてみると、iPhoneが欲しいと言う。
値段を聞けば、思ったより高い金額で、とてもじゃないが買えないと、引き下がる。
しかし、徐々に出せる金額を上げていくと、ミカエルは実際の値段より高い金額で交渉しようとしていた。
アブラハムは怒った素振りをして見せるが、それでも、自分の孫のすることだと思えば、愛おしいものだ。
次の日の夜、タクシーで知り合いの娘のところに寄り、運転手に外で待っていてもらうように言付けする。
アブラハムには、ある計画があった。
実は、家族には、施設に行く振りをして、家を引き払い、ある目的を叶えるために、飛行機でポーランドに向かおうとしていたのだ。
知り合いの娘は舞台女優で忙しなく動いていたが、アブラハムの差し迫った様子を見ると、ネットで経路を探してくれた。
アブラハムは、無事飛行機に乗り、アルゼンチンを後にする。
座席の隣には、音楽雑誌を読む青年が座っている。
アブラハムは、青年になにかと話しかける。
あまりにしつこく話しかけるので、青年は業を煮やし、逃げ出すようにして、別の席に移ってしまった。
アブラハムは、横目でことの始終を見届けると、これ幸いとばかりに、肘掛を上げ、体を横たえた。
アブラハムは飛行機を降りると、奥の部屋に連れて行かれ、尋問を受ける。
渡航目的を聞かれたアブラハムは、係の者に、70年来、音信不通にしていた、ある人物に会うために、ポーランドを目指しているのだと告げるーー。
*映画の見どころ*
歳を老い、切断をするやも知れぬ、患った足を引きずりながら、アブラハムはポーランドを目指します。
アブラハムは、若い頃、ナチスに囚われましたが、必死の思いで、ナチス軍から抜け出しました。
アブラハムは自分の家を目指します。
アブラハムの家は、兄弟のように共に過ごした友人が住むようになっていました。
かつての家に戻ったアブラハムは、友人の家族には、ナチスに見つかることを理由に、歓迎されませんでした。
しかし、それでも友人は、地下室で匿ってくれ、親身に看病してくれました。
そして、具合が良くなると、友人は、アルゼンチンの親戚を頼るように取り計らってくれ、アブラハムはアルゼンチンに渡りました。
友人には必ずまた会いに行くと告げながら、その約束を果たせずにいたことを後悔し、その想いを果たすために、ポーランドに向かいました。
ポーランドにたどり着くまでには、ホテルでお金を盗まれたり、列車で具合が悪くなり、倒れて意識を失うような、トラブルに見舞われます。
しかし、行く先々では、親切な人たちに恵まれて、目的の場所まで行くことができたのでした。
*人生の好転レッスン*
人には叶えようとして、実現できず、いつのまにか月日が経ってしまうということがあるものです。
そして、また、散々悩んだ挙句、迷いを断ち切り、思い切ってやった後で、早くやっておけば良かったと思うことも、意外とあるものです。
それは、やろうとしていることに対して、不安やためらい、恐れがあることに気づけないからかもしれません。
叶えたくて実現できていないことがあれば、まず、自分に不安や恐れ、迷いがないか、自分に問いてみることです。
そうすれば、なにかしら、解決の糸口が見つかるかもしれません。
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