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ファストチェスの法則

私が落ちこぼれ学生時代に、実は物理を専攻していました。

いろんな計算が出てきて、訳のわからない記号を使って何かを証明したりするアレです。
よく、〇〇の法則なるものを使って計算していた気がします。皆さんの中にも経験がある方がいるかもしれません。
この法則、実に便利なもので、事実に基づいて導かれているものですので、まず正しいと言える物です。ただし、理想的な環境であることが前提になることが多いです。空気抵抗がないとか、完全な球体であるとか、実際とはちょっと違うものです。ただ、概ね正しい結果が予測できて導けるというものです。

物理の世界に限らず、ビジネスの世界にも色々な法則があります。こちらも基本的に事実を積み上げた中で、統計的に正しいであろう事をまとめたものが多いですね。こちらも同様に、全てに当てはまるわけではなく、一定の条件のもとでということにはなると思いますが、概ね正しいといえるものでしょう。

どちらも事実を分析したり、未来を予測したりする時には十分参考になるものです。ただし、絶対ではないというところは押さえておかなければいけません。最終的には自分の判断のもとで行動に移さなければいけないものですし、責任も自分で負うべきものです。


そんな中で、最近知った法則があります。それが、

「ファストチェスの法則」

と言うものです。チェスと言うボードゲームをご存知でしょうか。欧州版の将棋みたいなイメージですね。その世界の言葉らしいのですが、次の打ち手を考える時に、5秒で思いついた手と30分考えて決めた手は86%の確率で一致するそうです。

これを聞いて、どうなふうに感じますか?

だったら考えてないですぐ決めればいい、と思われた方、所詮86%でしょ、100%じゃないじゃん、と思われた方いろいろな印象を持たれたと思います。

どれも正解です。

この法則、受け止め方としては、考えこまずに速やかに決断すべし、と捉えられます。
私はグズで考え込んでしまう傾向のあるため、いちいち考え込まずに直感を大切にしようと思いました。

ただ、上でも触れた通り、絶対ではありません。一定の条件のもとでの統計的な結果ですので、状況によって使い分ける必要があるのです。
自分自身が欲しい結論が何なのか、結論を導く為に確認できている事実がどれだけあるのか、などによって選べば良いのです。

スピードが求められる案件や、状況分析の様に沢山の可能性を考える必要がある場合などでは、このファストチェスの法則は生きると思います。また考えすぎて行動できない人にも、この法則を意識して行動した方がいい場面は多いでしょう。

逆に重大な経営判断の時はたとえ答えが同じであってもじっくりと考えるべきでしょうし、せっかちで失敗する事が多い人は、やはり少し落ち着いて考えをまとめて進めた方がいいでしょう。

状況や自分の特徴を踏まえて意識してみてください。

今回も最後までご覧頂きありがとうございます。
お役に立てれば嬉しいです。

岡本昌己

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