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いよいよミャンマーに行くことになりました

前の記事でも書きましたが、今年あっという間に時間が流れていっています。
中でも人を確保するために飛び回っていました。
今回は、3月に行ったミャンマー出張について、経緯から触れたいと思います。

相変わらずの人手不足

私たちの業界では、人手不足がずーっと騒がれています。
特にコロナ禍以降、敬遠される傾向もあり、ますます人手が足りなくなっています。

そんな中、その解消のために一役も二役も買ってくれているのが、外国の方です。
以前ここでも触れましたが、私たちの会社ではベトナムからの技能実習生を受け入れています。
かれこれもう5年が経過しようとしています。

これまでに40名を受け入れ、3年経過後に卒業して帰国したり、他社へ就職したり、我が社で特定技能社員として働いてくれていたりして、現在も28名が実習生として働いてくれています。
さらに来月にはまた8名が入社予定です。

とはいえ、技能実習生は国際貢献が目的なため、担ってもらう業務が限定されています。そのため一定数以上は在籍してもらえないのも事実です。
このため、会社によってはそれ以外の業務をやらせてしまったり、よくない環境で働かせてしまうことが起こってしまうのでしょう。

人数的に余裕がないところでは、そんなこと言ってられないという切羽詰まった問題があるのもわからなくはありません。

でも、ダメなものはダメなので、当然我が社ではそれ以上の事はやらせることはありません。
限られた業務をしっかりこなしてもらうことでも戦力として数えられますし、3年後には特定技能の資格をとって、そのまま社員として働いてもらえるようにと考えています。

もう一つの在留資格「特定技能」

技能実習では、業務が限られてしまい、社員として扱えるようになるまでには3年かかります。
それでも現場の人手不足は待ったなしです。

そこで、特定技能で初めから働ける外国人を採用しようと思い立ちました。
もっというと、海外にいて資格を持っている人を直接採用したいと思ったのです。

実際には、特定技能という就労ビザができて5年が経ちますので、すでにその資格で働いてくれている外国人は数名います。

特定技能というビザは、1号と2号があり、1号は5年間2号になると無期限となります。目的は労働力なので、分野さえ合っていれば業務上の制限はありません。
ただ、技能実習との決定的な違いは、転職ができるというものです。

そのため、より良い条件の会社に転職することが想定されるのです。
逆にいうと、他社から我が社に転職してくる人もいるかもしれない。
実際にそれを斡旋する業者さんもたくさんいます。

彼らも独自のコミュニティーに所属していて、好条件の求人情報を得ています。

ですから、会社としては、国内にいて同じ外食の企業で働いている人の中で転職を希望する人を採用するということが、まず思い浮かぶと思います。

このメリットは、すでに日本で生活していること。入国手続きや住む所の手配、生活指導などが要らないので、日本人の中途採用とほとんど変わらないでできます。
デメリットはあまりありませんが、また転職していく可能性があることと、日本人と同様取り合いになるだろうということですかね。

なのでこれはこれでアリだと思います。
実際私たちも取り組んでいます。

でも、私はここに留まりたくありませんでした。
というのも、先ほど書いた通り、リスクが少ないので、他社さんも手を出しやすく結局取り合いになる所だからです。
日本人でも外国人でも良い人はどこも欲しいですから、競争です。結局条件次第。
これでは、人手不足の根本的な解決策とはならないでしょう。

ブルーオーシャンを狙って

そこで、私は「現地から直接採用」できないかと考えたのです。

特定技能の試験というのは、実は日本だけで行われているわけではないのです。
外食分野では、インドネシア、カンボジア、スリランカ、タイ、ネパール、フィリピン、ミャンマーの7カ国で行われています。
つまり、この7カ国には、日本の外食企業で働く資格を持った人がいると言うことです。
もっと言うと、この国以外の方もこれらの国に行って試験を受けることができるので、わざわざ日本まで来なくても資格を取れるのです。

であれば、彼らを採用したらいいじゃない、と私は思いました。
そして、調べてみると、その中でも特にミャンマーで資格を持っている人が圧倒的に多いことがわかりました。

ミャンマーの子ならすでに我が社で働いている社員もいます。
ちょうど良いじゃないか、と私は思いました。

ところが、ことはそう簡単ではありませんでした。
現地にいる資格を持った人から我が社に入ってくれて、戦力になってくれそうな人を集める術がないのです。

ミャンマーという国の状況も影響します。国情が安定せず、行くことも難しい状況。現地の信用できる業者さんも知りません。
何社か話も聞きましたが、結論日本国内の人材を薦められるばかり。

いろんなリスクもあり、なかなか実現しませんでした。
そんなこんなで1年が過ぎ2年が過ぎました。

コロナも明け、人手不足はますますひどくなっていました。

なんとか実習生で人を確保していた所へ、実習生の受け入れでお世話になっている業者さんがミャンマーに会社を立ち上げることになったとの情報が入りました。

待ってました!

って感じでした。
お互いにすでに知っていて、取引をしている会社さんですから、意思疎通もできるし、関係性もできています。

もちろん、まだ立ち上がったばかりで、何ができるのかできないのかもこれからやりながら確立していく段階ですが、私の中に迷いはありません。

一緒にやりながら、確立しましょう、という気持ちです。

当然、現地に行って人を集めて面接をして、日本に呼び寄せて、ですから、結構な費用と労力がかかります。
でもだからこそ、他の会社さんは本格的に手を出していません。であるならば、先に道筋を作ったほうが優位に立てます。
失敗するリスクもありますが、さっき触れた通り、ミャンマーには日本に行くために自分で勉強して資格をとっている人がたくさんいるのです。

綺麗事ではなく、この人たちが活躍できる場所を提供したい、とも思いました。
もちろん、彼らには我が社で働く動機が強くあるわけではなく、お金を稼いで家族を楽にしたいとか、とにかく国を出たいとか、別の動機が強いと思います。

でも、そのままミャンマーにいるよりもたくさんの勉強ができて収入を得る人が増えたら、きっとミャンマーという国の将来に影響する人も増えると思いました。
一定期間であっても我が社で働いて戦力になってくれて、その先彼らが何らかの夢や目標に向かって進んでくれるなら、ある意味ウインウイン。

そんなこんなで、すぐに現地での採用活動に踏み切りました。

つづく

今回も最後までご覧いただきありがとうございます。
お役に立てたら嬉しいです。

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なかなか進まず、もう少しかかりそうですが、頑張って書いています!

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