居た人が居なくなる時期
先日、職場近くの学校が卒業式だった。垣間見える校舎からは、卒業式の日独特の寂しさが漂っていた。きっとその奥の教室の黒板には、その前の日に誰かがメッセージを書いてくれて、当日教室に入ると否が応でも「もうここに『日常』は無いんだ」と思わせられる。
『日常』は、そんなもんだ。きっかけなんてあるかないかわからない。学生時代は『引退』とか『卒業式』いう通過儀礼によって、なんとなく変わりゆく日々を明確にさせて、受け入れていく。一方の職場は新卒の入社式と定年退職くらいでしかきっかけなど