結婚パーティー出席レポ

 湿度と粘度は高くテンションは低い、そんな文章を綴っておりましたが、ここらで趣向を変えまして。
 タイトル通り、レポートします。
スクショ貼って時系列にツッコミつつ、なんて器用なことは出来ないので、相変わらずつらつらと書いていきます。どうぞ良しなに。

  まず、『結婚パーティー』です。これは結婚式ではありません。主催者である新婦曰く、「友人集めて遊ぼうの会をやる。結婚式しないので友人式変わり」とのこと。披露宴というよりかは二次会的な感じかなと思いつつ、スケジュール確認して出席のご連絡。
とても有難いお話ですよ。

なぜなら
①Twitterで共通の好きなもので出会い
②お互い「なんかおもしれー」だけで繋がっており(※わたしが消費者スタイルなので多分そう)
③1度も会ったことはなかった(※グループ通話はしたことあった)

 という妙ちくりんな間柄にもかかわらず、人生のおめでたいイベントにお声がけいただいたので!
 今まで彼女の周りの共通フォロワーにはお会いしたことがあったんです。そこで「彼女(新婦)ってどんな人だと思う?」と聞かれては「食生活から人となりとかってなんとなくわかるもんだけど、こと彼女に関しては、毎日毎食の食生活写真見てもまったく何も想像つかない。ただ『元気いっぱいな少女』というイメージはある🤔」とお答えしていました。
 そもそも、会いたいな、と思ってもどこに住んでるのかもわからないので、会うきっかけてイベントくらいしかないんですよね。でもそのイベントもわたしが地方の郊外住みなもので、なかなか行くことも出来ず。ただTLにはずっといらっしゃるので生きてるからいつかお会い出来るでしょ、とぼんやり思ってはいたんです。

 が、まさか結婚パーティーでそれが叶うとは思ってもみませんでした。しかもインターネット友人枠としてお声がけいただいてるメンバーの中に、RT(RP)で一方的に知ってるだけでまじでギリギリ知らない方もいらっしゃいました。冷静に文字起こしするなら「ウェディングドレス姿が初対面となるオフ会」ですから、それも含めてヨシと思いました。
 きっと、お互いがそれを『面白い』と思えるから何年も相互フォローしてるんだろうな、とポジティブに捉えてその日が来るまでソワソワしてました。この頃はまだ何も知らなかったので。

 いよいよパーティーの1ヶ月前くらいになってから、ホテルどうしようとか服装どうしようという話になりました。付き合いの長い、新婦のインターネット友人枠の友人たちの予定を聞き、わたしは関西出張も兼ねてて神戸入りしました。最近買い替えた14inchのデカめノートPCと2泊3日の荷物、うち1日は『ちょっとしたパーティー用の服』を持って。
 めちゃくちゃ個人的な話ですが、出張の時って基本1万歩歩くため、荷物は少なめ軽めでスニーカー以外の歩きやすい靴で移動したいんです。しかもわたしは両手をあけておきたい性格なので、今回は荷造りが鍵を握っているなと思い、天気予報チェックして化粧品やヘアセットグッズなどをリストアップする作業が一番大変でした。

閑話休題。

 当日朝は、インターネット友人枠の友人1人と先に0次会と称して合流して神戸をプラプラ、喫茶店で新婦がどういう人なのかといった簡単な前情報を提供してもらいました。新婦はゲーム好き、という情報もわたしは風の噂でしか知らなくて、TRPG好きなんだとその場で知りました。だから「ゲームとか始まりそうじゃない?」「人狼始まったらやばいね〜」なんてフラグを立てながら神戸のモーニングを堪能。
 会場に着いた時に「ご予約のお客様のお名前は…」という声が聞こえてきた時に焦りました。「あ、待ってまじで名前知らねえわ」と。でも友人がちゃんと知ってたのでなんとか会場へ入りました。0次会してよかった。あぶね。

 会場に入ってから、どうやらリアルでの繋がりの人が多いなと気づきました。久しぶり〜とか元気してた〜?っていう会話がそこらじゅうで発生してましたので。インターネット友人枠内では「きっとゲーム繋がりのオフ友でいろんなゲームのジャンルから来てそう」と勝手に思ってたので、予想が外れて急に内心ビビりだすわたし。しかも同じインターネット友人枠の友人たちが「あの人知ってるかも…」みたいなこと言い始めて「まじか!すげえどんな人脈作ってんだコミュ力オバケ!」と思うのが精一杯になりました。

 それから、扉の向こう側にいるビニール製のスナフキン、通称ビニスナに安心しつつ、インターネット友人枠の初対面の方ともご挨拶。あっ、RTで見るより普通の人っぽいぞ!と安心したのも束の間、わたしは知っています。普通の人っぽさが強ければ強いほど、特殊な世界観があると。擬態能力の高さは世界観の強さと比例すると界隈で学びましたのでね。ほらっ、その証拠に今目の前には綺麗なウェディングドレス姿の見目麗しい新婦が、お手洗に駆け込んで楽天のドレスをお直ししております!!…えっ?!そんなことある?!初めまして10秒後にはお手洗で衣装直ししてる我々?!どんな展開?!?!波乱万丈の幕開けの予感…!
 まあ、そもそも友人の1人も朝5時からずっと波乱万丈でKATーTUNばりにギリギリで生きてますし。我々の波乱万丈は通常運転なのかも。と思い冷静さを取り戻しました。

 そして時間になり部屋に入って見えたものは、バイキング形式の料理、席次表、それから…箱?液体の入った瓶?ん?てことは人狼ではないかも?どんな余興なんだろう?と、たいした疑問もなくむしろ先ほどのように「人狼だったらどうしよ〜」と呑気なインターネット友人枠4名。スナフキンの写真パシャパシャ。自撮りもパシャパシャ。この時間は平和そのものでした。

 やがて新郎新婦がご登場し、プロフィール動画も流れてわたしは初めて知る情報ばかりに圧倒されつつも和やかで幸せいっぱいの空気に包まれて楽しくなってきたところで「あれっ、何か動画がおかしい…なになに…?」

??「私は邪神アストラル様の従順な下僕…」
一同「ザワザワ」
下僕「いけにえのために爆弾仕掛けた。ただの魂ではなく祝福された魂、つまり新郎新婦の魂を奪う。爆弾解除方法も用意してあるので全力で探せよ人間共」
一同「えー優しい」「えっ、優しさ?!」

……えっ?

 先ほどまで幸せいっぱいの動画が映し出されていたスクリーンには「爆発まで」と書かれており、すでにカウントアップが始まっていた。(※カウントダウンではなくカウントアップでした。邪心様、もしかしておっちょこちょい?)

……えっ?!?!

えええええええ?!?!?!


 てなわけで、急に始まりましたデスゲーム!!!
 新郎新婦の幸せをおすそ分けしてもらうつもりが、なんか2人が危ない目にあってるんだが?!?!この箱ってそういうことかあああああちくしょう!!!人狼のほうが全然ヨユーだわ!!!!!謎解き系まじで苦手なんよ!!!!IQサプリでは常にもやっとボールを投げる側の人間!!!!ひえええええ

 …という内心のツッコミとは裏腹に、フツーに問題を解くインターネット友人枠。お腹減ってるしお酒飲んでる環境下で久々に頭使って思考回路はショートしました。

 とはいえ、わたしはほぼ何もしてなくて「力…?え、力ずく、ってコト?!」とかすぐに力で解決しようとするだけの愚かな不器用ゴリラとして終止オロオロしておりました。わたし、実は新婦と同じ安い納豆を食べているんですが付属のカラシがいっつも上手く出せなくて飛び散っちゃうんです…不器用ゴリラだから力加減わかんなくて……新婦は器用な人間です…
 そんな不器用ゴリラは案の定、酒樽の鏡開きを盛大にひっくり返してしまいまして…ほんともうすみませんでした…

 なんやかんやで謎が解けて(インターネット友人枠の友人がほぼ解いてくれて)、邪神様から新郎新婦を救えました。新婦が「あれ?記憶がない…何か憑りつかれていた?」と言ってたんですが、周囲の人は「通常運転だよ」「全然わかんなかった」とのことです。
 結婚パーティー改め、謎解きデスゲームは新婦こと主催者から聞いた情報によると、あれでも難易度は低かったようです。慣れている人とかやったことある人の卓ではもっと難易度高くて問題数も多かったそうです。やっぱり邪神様優しいじゃん…

 普段SNSでの写真NGな新婦が気前よく「SNSでの写真オッケーです!」と高らかに宣言して「ハッシュタグは?」「ハッシュタグ!?!?」となってから、結局ハッシュタグらしいハッシュタグは見当たらず、フォロワーのRTやいいねから同じ場所にいた人を探して「あっ、そうなの!」となっておりました。デスゲーム終了後は2次会3次会までやって感慨深いね~と言いつつその日のうちに解散したので、帰路とか帰宅後にあらためてゆっくり咀嚼してました。

 なんてったって、おめでたい系オフ会に呼ばれて行った先にあったのは、人生初のデスゲームですからね。初対面で結婚パーティーもなかなかですが、実はデスゲームでした、とか冷静に考えて意味わからん。インターネット友人枠の友人は「高熱の時に見る悪夢」と表現してましたが、多分高熱の時に見る悪夢の方が優しいでしょう。やはりこの世は「事実は小説より奇なり」ですから。わたしは高熱の時にこんな夢見る余裕ないです、きっと。

 新婦のことは「これを面白いと思える信頼関係」と思ってたんですが、この日を振り返って考えてみるに、おそらく「何も知らない、無知で不幸な一般参加者代表」という役割で呼ばれたのでは?!と気づきました。そう、あの「またしても何も知らない大泉洋」のポジション。一応ご本人からは「写真とかで見てたし会った気でいる」とのことで、たしかに当時はムークラサンジハンの連中の一人だったので、それはそれで本当にそう思っていただいてるのもわかるんです。でも、今回はデスゲームの主催者だったから、「結婚パーティー」はあくまで舞台装置としての建前、世界観構築のための要素に過ぎず、デスゲーム主催者という神の目線からゲームを楽しむという、本当に「遊ぼうの会」だったのだと、帰ってからわかりました。楽しいパーティーだと思って来たらデスゲームで頭抱えて気が狂いそうになりながら必死で挑む一般市民を眺める快楽を味わっていたんでしょう。

 何がすごいって彼女はずっと一貫してるんですよね。ずっと、楽しいこと大好き!の精神がでけえ丸太ばりに一本筋が通っている、とわたしは思ってて。だからその根本を忘れていたわたしが悪かった。すみません。
 邪神様、わたしは大泉洋のように何も知らないで気が狂いそうな巻き込まれ一般人として振る舞えていたでしょうか。わたしとしてはあの時間、脳からいろんな汁が出てました。人の幸せ、アルコール摂取、空腹、デスゲームへの恐怖、問題解く脳汁。これはクセになるかもしれないですが、でもこれを超えるデスゲームには出会えない気もしてます。それくらい楽しくて、充実してて、幸せで最高に「彼女らしい」舞台でした。

 遅くなりましたが、あらためて、結婚おめでとうございます。末永くお幸せに。いつか私服でお会いしたいです。


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