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「ちゃんとしなきゃ」という呪縛を解き放とう

※加筆修正しました(2022.11.30)

私は子どもの頃、よく親から「ちゃんとしなさい」とか「ちゃんとして」と言われて育った。

そして、いつしかそれは私の脳裏に染み込んでいって、「私はちゃんとしなければならない」という呪縛になっていった。  

最近では、意識すらにも上がってこないところに深く沈んでいたので、そんな呪縛すっかり忘れていた。

ところが、だ。

私を初めとし、夫、同居する両親が皆、
コロナに罹ってしまい、自宅療養することになって、私の中に潜んでいたこの呪縛がふつふつとわきあがってきた。

自宅療養の場合、外出や就労を控えて療養するようにというルールがあるが、どこまでをよしとして行動するかは個々の判断に委ねられる。
監禁されているわけではないからだ。

我が家には私を含め4人の大人がおり、それぞれに異なる価値観を持っている。

今回の療養では、特に私の価値観と両親の価値観が合わず苦労した。

私の中にあった「ちゃんとしなきゃ、ちゃんとルールを守らなきゃ」が両親の中には無いように思えたからだ。

あれだけ私に「ちゃんとしなさい」と口を酸っぱくして言ってきた人たちが、今の私から見ると、全く「ちゃんとしてない」行動をとっていた。

それで考えた。

そもそも、この「ちゃんとしなきゃ」の「ちゃんとする」ってなんなんだ?と。

辞書をひくと、
しっかりとする、堂々とする、立派である、まともであるなどの意味とある。

この中で引っかかる言葉は、まともであるという表現。
まともって何?

こちらは、真正面とか、ちゃんとしているさま、まじめとある。

また「ちゃんとする」に逆戻りだ。

しっかりとか立派とかまじめとか、要は王道な響きだけど、それって誰かが決めた価値観でしかない。
これをやれば立派とか、これができればまじめとかそういうものではない。
実体のないものだ。

そう、私が囚われ続けていたものは、まったくもって実体のないものだった。

それを今更ながら知って愕然とした。

私は「ちゃんとしなければならない」と思いながら、「ちゃんとできない」自分に嫌気を感じ、落ち込み、傷ついてきたのだから。

「ちゃんと」4年間で卒業できず留年を繰り返して7年かけて卒業した大学

「ちゃんと」就活の流れに乗れず、新卒採用で正社員になる道から外れ、非正規雇用の道を歩む社会人時代

「ちゃんと」籍を入れずに同棲していた彼となんとか結婚したもののうまくいかずに離婚
「ちゃんと」した結婚生活も送れず、当時購入した建売一軒家のマイホームを手放す

離婚後1人になって「ちゃんと」生きようとするも力尽きて実家に出戻り

地元にいる友人からは、「まとも」なのは1番下の妹さんだけだねと言われ、モヤっとしながら傷ついたり。
(当時、1番下の妹だけが結婚して子どもを産んでいた。長女である私は離婚して出戻り、真ん中の妹はまだ結婚前だった。女性は結婚して子どもを産むことが「まとも」と表現する友人の価値観もどうかとは思うが、それに傷ついてしまう自分もやはりその友人と同じ価値観に囚われていたということなのだ。)

出戻り後、父親からは男にうつつをぬかさず、「ちゃんと」生きろと言われ深く傷つき、
今の夫と再婚する際に両親に紹介したら、
私のことを「こんなんでいいの?」と言われ、
また傷ついていた。


私がずっと傷ついてきた「ちゃんと」は、
自分以外の誰かの価値観だった。
そんなものに振り回されて、およよと傷ついてきた自分が、その時間が、人生がもったいなかった。

私に「ちゃんと」を押しつけてきた大人たちは、
もはや「ちゃんと」生きられなくなっていた。

「もう残り少ない人生だから、自分の好きなように生きたいと思う」だそうだ。


幸い、私はその大人たちよりもう少し早い段階で気づけたので、どこの誰かわからない人の価値観に振り回されるのではなく、自分がコレだ!と思う価値観で生きていける。

過去の出来事だってとらえ直しができる。


途中で留年したりしてつまづいたけど、卒業すると自分で決めて
休学して学費を貯めて7年かかっても卒業した大学

たとえ新卒採用の流れに乗れなかったとしても、
自分を信じて、非正規雇用だろうと
自分ができることを積み重ねてきた社会人時代

10年も一緒に過ごした結婚した相手と
これ以上一緒にやっていけないとなった時に、
怖くても自分の気持ちに正直に離婚に踏み出したこと
たとえ一度手にしたマイホームを手放したとしてもだ。

独り身になって、できてないことだらけの自分を認め、
親に頭をさげて実家に出戻りしたのは、
これからの人生をまだやり直せる自分を信じていたから。
少し休ませてもらえればまた頑張れる自分を信じられたから。

今の夫と再婚したのも、この人とだったら、
また自分の人生を楽しく生きられると思ったから。
自分のことを信じてみようと思えたから。
たとえ、両親に何か言われていようとも。


「ちゃんと」なんかしなくていい。
自分が納得するものを選択して人生を生きる。

時に自分の価値観と合わない人とぶつかることがあるだろう。

関わらなくて済むなら、そういう人は華麗にスルー。でも、関わる人だったら、お互いの価値観に目を瞑れるぐらいの距離を保つか、向き合わず、同じ目的地に向かって歩めるように歩幅を合わせるか。

とにかく、自分の価値観を押し潰すことの無いように。


この話を読んで、あれ?私も「ちゃんとしなきゃ」という呪縛に囚われてしまってるかもしれないと気づけたら、それは良い兆し。

呪縛を解き放ち、自分の人生を生きていきましょう。

1人で立ち向かうには心細いと言うなら、どうぞ私に声をかけてください。
自分の持つ価値観を確かめながら、
生きていく感じを味わいましょう。


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【まさみ 人生を「面白がる」人/ライフコーチ】

現在:地方で、夫(再婚)1人、子1人、実親と同居。
過去:中学生の頃に2年間海外(シンガポール)住み。
進学のタイミングで上京、DV、結婚、離婚を経験。
転職多数。地元へUターン。

育休中にコーチングを知り、復職1年半後に退職。
ライフコーチとして活動開始。


”踊る”ライフコーチを応援してもらえたら嬉しいです。 私にとってのフラは、趣味というより人生の一部。 踊ることで、人生が豊かになり、また自分の人生経験が踊るフラを深くしていく… いただいたサポートは、フラを楽しむために使わせていただきます。