ChatGPTによる出力を好きなフォーマットにコントロール
そもそもなぜ好きなフォーマットにしたいのか
ChatGPTの能力を最大限に引き出すためには、あらかじめ定義されたフォーマット出力できるとさらに便利です。構造化された形式による出力は、データ管理が容易になり、ChatGPTの出力をまた他のアプリケーションやシステムで編集したり、再利用したりすることが可能となるためです。
出力フォーマットにはどんなものがあるのか
ChatGPTの出力は基本的にはプレーンテキスト形式ですが、これを適切に制御することで様々な形式に変換することが可能です。
テキスト: 一般的な、人間が読むためのプレーンテキスト形式です。これは最もシンプルな形式で、そのまま表示したり、ファイルに保存したりすることが可能です。
CSV: CSV(Comma-Separated Valuesの略)は、テキストファイル内のデータを表す方法の一つで、個々の値がコンマで区切られています。プログラミングで扱いこともありますが、Excelなど表計算ソフトで利用することもできます。
Markdown: テキストにスタイルを追加するためのMarkdown形式です。見出し、リスト、太字、イタリック、リンクなど、テキストに情報構造を付けることが可能です。
JSON: データを保存・転送するためのJSON(JavaScript Object Notationの略)形式です。キーと値のペアを使用したデータ構造を表現します。この形式は様々なプログラミング言語でサポートされており、データ交換のための標準的な形式となっています。
2023年11月のリリースで、APIでresponse_formatパラメータでJSONが指定できるようになりました。
ChatGPTの出力を更にコントロールする方法
ChatGPTの出力にもっと適切な指示を与えることが可能です。例えば、下記のように入力します。
すると、idを採番、郵便番号を抽出、行き方の手順を構造化して表現してくれ、下記のように出力されます。
このように、出力を自由にコントロールすることが可能です。この方が構造化されているので見やすいのももちろんですが、何より他のプログラムなどでの利用しやすくなります。
構造化した出力を有効活用
ChatGPTの出力を構造化することは、情報の整理と管理、データの再利用、そして人間の理解を容易にするというメリットをもたらします。人間が理解しやすいMarkdown形式と、プログラミングで扱いやすいJSON形式は、それぞれ特有の利点があります。
この記事では、ChatGPTを使用してプログラミングを行う際に出力をコントロールする方法について説明しました。これは、前回の記事で触れたChatGPTのエンジニアに対する利益をさらに増大させます。
ChatGPTの出力を自由にコントロールすることは、AIとの協働を更に進化させる重要なアプローチです。それはエンジニアだけでなく、情報を構造化し、管理・再利用する必要があるあらゆる人にとって有用なスキルです。
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