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双極性障害【企業における障害者雇用】
反発を招くことを覚悟で書きます。
私は現在、企業の障害者雇用枠で働いています。
これまで働いてきて、また、職場にいる同じ立場の人たちを見て、感じていること。
それは、「障害者だろうがそうでなかろうが、お金をいただくということは厳しいものである」ということです。
障害者雇用とはどういうことか。
私は精神障害についてしか意見を持っていませんが、次のように考えています。
体調に配慮していただけること。
具体的には、
・体調不良で休みがちであることを認めていただく
・そのため、各人の適正に合った期限や責任のある業務を与えていただく
この2点だと思っています。
幸いにも私は今の職場で私たちに理解のある担当者に恵まれ、また、それを許してくださっている経営者に感謝しています。
ですので、体調がすぐれないときには気兼ねなく休むことができています。
しかし、だからといって、仕事について無責任であって良いとは思いません。
また、お金をいただいている以上、それに見合った成果を出さなくてはならないとも思っています。
例えば、健常者が1時間に10枚の書類を処理できるとします。
同じ書類を、ある障害者は3枚しか処理できないとしたら。
そこを許していただくのが障害者雇用だと思います。
3枚しか処理できなくても、「3」という成果を出しているのですから。
一方、別の障害者は同じく3枚しか処理できず、しかも間違いだらけだとしたらどうでしょう。
その間違いを修正するために他の社員の手を煩わせるとしたら。
「障害があるから」と許されるべきでしょうか。
私はこれは許されるべきではないと思います。
「3」の成果も出せていないだけでなく、他の社員の労力を使っていることで、むしろ、会社に対して不利益を与えていると考えられるからです。
企業は、あくまでも、成果を出すところです。
そして、それに対して報酬を与えているところです。
職業訓練の場でも、就労支援所でもありません。
私の職場にいるある精神障害者の支援者はその障害者に対してこんなことを言ったそうです。
「できる仕事がなかったら、何か勉強をしましょう」
それに従い、その障害者はパワーポイントの勉強を始めました。
とんでもないことです。
お金をもらっておきながら、パワーポイントの勉強?
繰り返します。
企業は職業訓練の場ではありません。
また、同じ間違いを繰り返し、他の社員の手を煩わせている別の障害者の支援者は「ジョブコーチをつけてみませんか」と提案してきたそうです。
ジョブコーチは、その障害者と一緒に業務にあたり、どうしたらその障害者が間違いをすることなく業務を遂行できるかを考え、会社に提案するそうです。
一見、美しく見えます。
しかし、そのジョブコーチなるものに業務の指導をするのは誰なのでしょう。
その「ご意見」に従って業務の内容を検討するのは誰なのでしょう。
そのためにまた新たな労力が発生します。
もう一度。
企業は職業訓練の場ではありません。
報酬に見合った成果を出せないのなら、あるいは、わずかな成果さえ出すことができないのなら、残念ながら、企業で働くべきではないと思います。
「そんなこと言ったら、障害者は企業で働けないではないか」というご意見があるでしょう。
しかし、そうなのです。
それが現実なのです。
よほど障害者に理解があって、採算を度外視してでも障害者を雇うという企業があれば、それはとてもありがたいことです。
そういう企業があれば、私だって働きたいと思います。
しかし、そうではない企業において、会社に不利益しか与えないのだとしたら、その人の居場所はないのです。
これは障害の有無に関係ありません。
だから、
休みがちであることを許していただいている分、せめて出社しているときは少しでも成果を出さなくてはならない。
ミスをして会社に不利益を与えてはならない。
いつもそう思って働いているのです。