日々雑感 【文字でのやり取り】
先日、私が少しだけ関わっている和太鼓の会が、ある催しで演奏することになっていました。
屋外での演奏です。
しかし、残念ながら雨のために演奏は中止になりました。
その催しには演奏だけでなく、模擬店など多くの団体が参加しており、後日アンケートの提出を求められました。
私はその場に行っていなかったので、そのときにすべてをお任せしていた人にアンケートへの回答案を書いてもらうよう頼んだところ、こんな文章が送られてきました。
(原文のまま全文を引用します)
「ステージ企画(和太鼓演奏)で参加させていただきましたが、発表直前に降り出した雨が止まず、演奏を断念せざるを得ませんでした。梅雨時期で急な降雨は容易に想定されることで、もし降雨時に緊急避難的に使用するテントやターフ等の器材及び場所の用意があれば演奏できたのにととても残念です。次回はぜひ、参加される皆様に和太鼓演奏や太鼓体験コーナーを楽しんでいただけるよう、万全の準備をお願い致します。」
どう思われますか?
私はこのまま主催者に送る気持ちにはなれなかったので、「お招きいただき、ありがとうございました。雨で演奏できなかったのは残念でしたが、模擬店などを楽しむことができました。次回以降は演奏場所にテントをご用意いただくなど、天候対策をご検討いただければ幸いです。」といった趣旨と言い回しで回答をしました。
雨で演奏が中止になったことはくどくど言われなくても主催者も分かっていることです。
まして「急な降雨は容易に想定される」という表現は、私には「喧嘩を売っている」としか思えないのです。
「万全の準備を云々」も、どうなのでしょう。
案文のまま送ったら「次回」はないと思ったのです。
メールや手紙など、文字でのやり取りはお互いの顔が見えない分、その言い回しには慎重にならなくてはならないと思います。
対面ならなんでもないことでも、書き方によっては読む人がカチンとくることが多々あります。
気持ちが正確に伝わらず、不仲を招いてしまうこともあるでしょう。
私は使いませんが、メールやLINEでさかんに使われている絵文字やアイコンは感情を表現するための道具として、そのような誤解を減らす役割を果たしていると思います。
良好な関係を保とうとするのなら、相手の気持ちへの配慮や思いやりは「し過ぎ」ということはないと思います。
とはいえ、ご紹介した案文は、対面でもカチンとくると思いますが…