双極性障害【躁転】
このところ頭の重さを感じず、気分が落ち着いているのはいいのですが、今はどうやら「躁転」しているようです。
「躁転」とはそれまでのうつ状態またはどちらでもない状態から躁状態に転じることを言います。
私の場合、躁転すると気持ちがたかぶって眠れなくなります。
或いは、床に就き、いったんは眠るものの、2、3時間すると目が覚めて眠れなくなる。
何をしたいというわけでもないのに寝ていられない。
深夜なのに速歩をしに行きたくなることもあります。
昨日も睡眠時間が3時間だったのに昼寝をすることもなく、終日元気いっぱいでした。
今日もこんな時間に起きています。
厚生労働省のウェブサイトに次のような記述があります。
「躁状態の時は現実離れした行動をとりがちで、本人は気分がいいのですが周りの人を傷つけ、無謀な買い物や計画などを実行してしまいます。
再発しやすい病気なので、こうした躁状態を繰り返すうちに、家庭崩壊や失業、破産などの社会的損失が大きくなっていきます。」
このような症状が現れるのが双極性障害がうつ病と異なる点ですが、この躁状態に本人も気付くことがなく、うつ状態にばかり注目して「うつ病」の診断をされることがよくあります。
元気なときには病院に行きませんからね。
私も発症してから10年ほどはうつ病の治療を受けていました。
しかし、双極性障害とうつ病とでは治療内容がまったくと言って良いほど異なります。
うつ病の場合は気分を持ち上げる薬を処方されますが、双極性障害では気分が持ち上がってはならないのです。
ですから、双極性障害の治療はうつ状態の気分の落ち込みを改善しつつ、気分が持ち上がりすぎないような治療が必要になるのです。
今は自分のこのような状態に気付くことができるようになったので、躁転しても無謀なことはせず、自分を抑えることができるようになっています。
頭の重さがなくなったのは嬉しいことですが、こういうときこそ注意が必要なのです。