双極性障害【コーピングレパートリー】
病気の症状が重かったころに知った言葉。
コーピング(coping)は「対処する」といった意味です。
そのレパートリー。
「対処方法の一覧」とでもいいましょうか。
重圧を受けたり、うつ状態になったときの対処方法(ストレス・コーピング)をあらかじめ考えておくというものです。
好きな曲を聴くとか、散歩をするとかいったように。
それも、漠然と「音楽を聴く」ではなく、「誰々のなんという曲を聴く」というように詳細に決めておくと良いようです。
それを100個挙げなさいと言われました。
100個は思いつきませんでしたが、60個くらいは挙げることができました。
例えば、
・スターバックスの○○店でくつろぐ
・□□さんと会って話をする
・Superflyの「輝く月のように」を聴く
・家の近くの公園を歩く
・志ん朝さんの「鰻の幇間」を見る
といったように。
気分が落ち込んだり、落ち込みそうになったときにこれらのうちのどれかをすることで回復したこともあり、ぜんぜん効かなかったこともあり。
今、改めて考えてみるに、
私の場合は「△△さんと会って話をする」が一番効果があるように思います。
それは予防法でもあり、回復法でもあり。
次に効果があるのは「文章を書くこと」。
これも予防と回復、両方の効果があります。
両者に共通しているのは「自分を観る」ことだと思います。
話をすること、書くことでそのときの自分を見つめることができる。
すると気づきがあったり、思いを言葉にすることで気持ちが落ち着いたりします。
幸いなことに、今、この二つを続けることができており、それがこのところの気分の安定につながっていると思います。
自分を観る、減薬、心理療法。
この三つの中で、もしかしたら、「自分を観る」が一番効いているのかもしれません。