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障害をオープンにするということ

精神障害のように表面上、障害を持っていることが判らない場合、例えば、就労にあたって、障害を明らかにして就職するか、それを言わずに就職するか、迷います。

障害者として就職することをオープンといい、言わずにいることをクローズといいます。
当然のことながら、オープンにすればハローワークでの求職も「障害者枠」で仕事を探すことになります。
そうすると、求人数は減り、仕事の内容も限定されたものになります。
その代わりに、就業時間を少なくするなどの配慮をしてもらえることが多いです。

一方、クローズの場合は健常者と同じ条件での就職になるので、パートでの応募でない限り、フルタイムで週に五日の勤務となることが多いです。

私は、就職に限らず、障害をオープンにしています。
過去には、求職活動にあたって、(恐らく)この障害のために、面接すらしてもらえないことがありました。
それをあからさまに言われたところもありますし、障害者枠での応募なのに断られたこともあります。

一般的に「いつ休まれるか分からない」精神障害者は就職に不利と言われています。
私が自分の障害を隠さずに、むしろ積極的にオープンにしているのは、情をかけてもらおうとか、特別な配慮をしてもらおうとか、というつもりではありません。
精神障害、精神障害者のことを周囲の人たちに知っていただきたいからです。

一見、健常者と同じに見えるので私が精神障害者だと言っても、信じてもらえないことが多いです。
それは、外へ出ている時はこの病気(双極性障害)のうつ状態になっていないからです。
うつ状態の時は外へ出ることができません。
一方、躁状態の時には障害のない人たちと同じかそれ以上に元気でいます。
それが双極性障害という病気なのです。

他にも見た目には分からない精神疾患やご本人が明かすことができない病気を持っていらっしゃる方たちがいます。
それをオープンにするかどうかは本人次第。
でも、それをオープンにしたとき。
それを受け入れて欲しい。
少なくとも差別や避けることはしないで欲しい。