急がない
論語から。
子曰わく、速やかならんと欲することなかれ。小利を見ることなかれ。速やかならんと欲すれば則ち達せず。小利を見れば則ち大事成らず。(子路第十三の十七)
私は、
「急いではいけない、目先の利益を追ってはならない。急げばそれを成し遂げることができず、小さな利益に目を奪われれば大きなことを成し遂げられない。」
と解釈しています。
この言葉を思うのは病気の症状が重くて辛いときです。
こじつけかもしれませんが、この病気は急いでも仕方がない。
わたしにとって「大事」とは病気を治すこと。
「小利」とは...
「小利」に走ることなく、気長に治療を続けるのが「大事」をなすための最善の道。
気分が落ち着いているときにはそう思うことができます。
しかし、頭の重さに苦しんでいるときは「一刻も早くこの苦しみから抜け出したい」「もうこんな思いは嫌だ」と思います。
「小利」を追いたくなります。
それにしても、現在の医学では治らないとされているこの病。
私がこの「大事」を成し遂げられる日は来るのだろうか。