双極性障害【薬のこと】
昨年11月ころから始まったひどい鬱状態。
それまで通っていたクリニックではその辛さをどんなに訴えても、少しも薬を変えたり増やしたりすることはありませんでした。
むやみに薬を増やしたくないとは思うものの、そのころの落ち込みは何年かぶりのひどささったので、それを訴えてもやはり薬を変更してはくれませんでした。
初めて双極性障害であることの診断をしてくれ、何年もかけて気分を落ち着かせてくれたクリニックだったので、信頼していましたが、「もう耐えられない」と思うほどの落ち込みだったため、やむなく今年の2月に転院しました。
新たに通い始めたクリニックで、まず処方されたのが「ラツーダ」という「双極性障害の鬱状態の改善」をする薬でした。
2020年6月に販売が開始された双極性障害向けの薬とのことでした。
しかし、1ヶ月服用してもまったく効果が認められず、服用を中止しました。
そして、「少し賭けですが」とおっしゃりつつ私の同意の上で処方されたのがリフレックスでした。
私は以前にも服用したことがありますが、気持ちを前向きにさせる効果があるため、「前向きになりすぎることがある」双極性障害にはあまり使用されない薬です。
しかし、そのころの私の落ち込みがあまりに酷かったため、試すことにしました。
まず15mg。
2週間服用しましたが、効果は現れず。
そこで、量を30mgに増やしました。
この薬の上限は45mgだそうです。
2週間服用したところ、ようやく気持ちが上向いてきました。
かといって、躁状態になることはなく、むしろそれでもまだ少し落ち込み気味といったところでした。
さらに上限の45mgまで増やすことも考えましたが、医師と相談の上でその15mgは将来のためにとっておくことにしました。
それ以来、気分は低め安定という状態がほぼ保たれています。
まだひどい落ち込みがない訳ではありませんが、今は1、2日で回復します。
薬に関して、もう一つ書いておくと、私はリーマスを服用したことはありません。
双極性障害では多くの場合に処方されるこの薬。
なぜか、一度も処方されたことがないのです。
それはさておき。
何が効くかわからない精神科の薬。
患者一人一人の状態に合わせて、慎重に処方を決める。
絶対にコレ、といったものがない、難しい世界です。