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落とし噺の話

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落語と本格的に出会ったのは高校生のとき。 国語の先生の「落語はいいぞ。古典がいい。新作はダメだ。」という言葉がきっかけで聴き始めました。 それ以前にもテレビで寄席番組を見る機会が…
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#落語

落語のお話【大工調べ】

「大工調べ」という落語があります。 物語の概要はこんなところです。 大工の与太郎が家賃1…

まさこん
1日前
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落語のお話【小三治さんのこと3】

ある「柳家小三治独演会」でのこと。 一席目を聴いていて、なんだかとても心地よく感じたこと…

まさこん
3日前
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落語のお話【小三治さんのこと2】

小三治さんの師匠である先代小さんは亡くなるまでの、何年間でしたか、毎回、紀伊國屋寄席のト…

まさこん
4日前
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落語のお話【小三治さんのこと1】

私が最も長く、従って、多く観た噺家は柳家小三治さんです。 地理的に行ける会はすべて行って…

まさこん
4日前
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落語に関心がなくても【うるさい】

最近、といってももう数十年になりますが、寄席や落語会に行かなくなった理由はいくつかありま…

まさこん
2か月前
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大吉原展

上野の東京藝術大学大学美術館で開催されている「大吉原展」を見てきました。 多くの落語の噺…

まさこん
2か月前
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落語に関心がなくても【な〜んにもないけど】

ある高座で柳家小三治さんがこんなことをおっしゃっていたことがあります。 小三治さんはたまに舞台で歌を披露することがあったのですが、そのときのこと。 「ああいう舞台ってのはいろんなものがあるんですよね。 照明だってスポットだったり、広く照らしたり、明るかったり暗かったり。 後ろにはバンドやオーケストラでしょ。 そこいくと落語は、金がねぇってこともあるけど、な〜んにもありませんからね〜」 また、歌舞伎について、舞台装置や衣装が派手だったりといったことを話されていたことがありま

落語に関心がないあなたへ!【8千万円預かったらどうします?】

【千両みかん / 神田青果市場】 夏の暑い盛り。 ある呉服屋の若旦那が寝込んでしまう。 医者に…

まさこん
1年前
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落語に関心がないあなたへ!【名作中の名作のお話です!】

毎年12月になると途端にやる人が増える名作中の名作の落語「芝浜」。 「誰も彼も」という感じ…

まさこん
1年前
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落語に関心がないあなたへ!【搗米屋を知ってますか?】

「搗米屋」 「つきごめや」と読みます。 文字通り、米を搗いて精米する商売で、長くて重い杵を…

まさこん
1年前
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落語に関心がないあなたへ!【今、なんどきだい?】

もうだいぶ前のことですが、「今、なんどきだい?」という言葉が流行ったことがあります。 今…

まさこん
1年前
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聖地巡礼【深川江戸資料館2】

長屋には表長屋と裏長屋があります。 表長屋は表店(おもてだな)とも呼ばれ、表通りに面して…

まさこん
1年前
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噺を撮る【中村仲蔵 / 歌舞伎座】

今日12月14日は赤穂浪士の吉良邸への討ち入りの日ですね。 この赤穂浪士による仇討ちを南北朝…

まさこん
1年前
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聖地巡礼【深川江戸資料館1】

自分が好きなアニメやドラマなどの舞台や撮影場所を訪ねて歩くことを「聖地巡礼」というんだそうです。 先月(11月)から私もこの聖地巡礼を始めました。 私の場合の「聖地」は落語の舞台。 落語の舞台となった場所や落語に因む場所を訪ね、写真におさめています。 この聖地巡礼を始めようと思い立って、真っ先に「行くべし!」と思ったのが「深川江戸資料館」でした。 ここはまさに落語の「聖地」です。 多くの落語の舞台となる長屋。 今では見ることのできない江戸時代の長屋が忠実に再現されていま