生きてきた中で捨てるに捨てられなかったもの
はじめての海外引っ越し
マレーシアへ旅立つ日が近付いてきた。
まずは、2018年9月末までに、今一人で住んでいる実家の荷物を完全に整理しなければならない。ありがたいことに実家は売れたが、日本には帰る家がなくなるためだ。
父が当時80万円で購入した一戸建てに住んで約50年。昨年、父が亡くなってから業者さんに頼んで整理したはずだけど、捨てども捨てどもモノがある。
ちなみに今回の引っ越しでは、ヤマト運輸の海外引っ越し単身パックのミニマムを選択した。マレーシアのコンドミニアムは大体が家具家電付きなので、衣類や身の回り品と鍋釜ぐらいで生活がスタートできる。
郵便局のEMS 便1箱20キロ8000円(箱の大きさによっても金額差あり)と比較しても、ヤマトの単身パック9箱68000円税別は安い。海外へ荷物を送るための書類一式も付いてくるので楽チンだ。
だけど、50年間生きてきた私の荷物を9箱に収めるのは、意外と楽ではなかった。
本当に必要な物だけを選ぶのに、やたら時間がかかる。今までの一人暮らしのための引っ越しとは訳が違うと実感しているところだ。
例えば、父の古いアルバムを見つけて、こんな楽しそうな時もあったのかと嬉しくて泣く。
あるいは、父がいいと感じた言葉を書いている紙を見つけて泣く。
かと思えば、うっかりコンビニで衝動買いした新品の物が出てきて、一回も使ってないのに捨てるのどうしようか、と悩む😔
結局、丸2日かけても一部屋分すら片付けが終わらない。。
次の人生に連れていくものを選ぶ基準
現在は必要じゃなくても、それらの物たちは、かつての私と縁があり、今の今まで家の片隅にでも残り続けた訳だから、それなりに捨てられない理由が浮かび上がってくる。
これからの私の人生にとって必要なものとは何だろう。マレーシアで荷物を開けたとき、あって良かったと思うもの。それは、私がこれからどんな風に生きたいか、決めてないから選べないのだとしみじみ思う。
ただひとつだけ、私の望みを言葉にするなら、シンプルに生きたい。
歳を取ると、若い頃よりも、自分を身綺麗にすることにも時間がかかる。
少しは歩く、自然に近いものを食べる、などなど
健やかな体を保つための習慣が増えていく。
服も持ちすぎると、日々の着るものに悩む時間がいるし、洗濯物も増える。一事が万事。モノを持ちすぎると、私の場合は悩みが増えるのだと思った。
モノを整理するとは、生活の面倒くささを減らすこと。そして、大切な時間を暮らしのルーティンよりも、新しい体験をすることにあてたい。
捨てるものを選ぶのではなくて
大切にしたいものを選ぶこと。
今月いっぱい、
丁寧に自分と向き合いながら、
片付けは続く。
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