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詩を味わう

こちらの企画に応募させてもらい、届いた本は三好達治の詩集『測量船』だった。
詩は好きなのだけれど、うちにある詩集を探してみると、案外少なかった。
・工藤直子(一冊)
・茨木のりこ(一冊)
・寺山修司(三冊)
・長田弘(一冊)
・銀色夏生(一冊)
・菅原敏(一冊)
・まどみちお(一冊)
・岸田衿子(一冊)
(敬称略)
意外にも谷川俊太郎さんが一冊もない。好きなのに。Amazonのほしいものリストには中原中也が入ったまま。
どこかで見かけたり、図書館で借りたりして、書きとめてあるものはたくさんあって、わたしは割とそれを見返したりするのでたくさん持っている気になっていたのだと気づいた。
サトウハチローもいいし、納棺夫日記の青木新門さんの詩もものすごく好きだし、タゴールなんかもいい。
最近、三好達治の訳しているフランシス・ジャムの『夜の歌』という散文詩を買ったところだったので、詩集が届いたとき、シンクロみたいなものを感じてしまった。
前置きが長くなったけれど、三好達治、本当にいい。
『乳母車』声に出して何回も読んでしまう。音として聞いていたいと思えるほど、どこまでも自然。
調べると、『測量船』は第一詩集のようである。測量船というタイトルも気になるところ。測量船という詩は中には入っていなかったから、どんな思いでタイトルをつけたのだろうなと考えたりするのもまたいい。
そういえば父が昔、測量船に乗っていたらしいので、父が読んだら何かわかったりするのかなと思ってみたりしながら、読んでみたりする。

詩を書いてみたいなと思っているところだけれど、何からどう手をつけていいのか全くわからない。さぁ自由に作っていいよと言われたら、素材を前にしておろおろしてしまう。
で、小説を書くときも同じようになことになっているなと気づく。
結局、何かに囚われていては何も書けないのだよな。
ということで、まずはゆっくりと味わってみようと思う。
こちらの企画、いいところはやはり選んでもらえるということ。
合うも合わないもあると思うけれど、お任せにはお任せの楽しみがある。簡単にどこにいても本が手に入る時代だからこそ、誰かに委ねてもいい。
本の海は一段とまた深くなり、別の波を呼ぶ。

#エッセイ #本 #おつかい #詩 #三好達治


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