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じょんがら節

夫の実家に帰ったとき、義父が、
「ちょっと、みてみ」
とテレビをつけた。ユーチューブで検索をかける義父。
『ましろのおと』とタイトルが出てくる。おぉ、アニメか。最近、義父はアニメにハマっているとは聞いていた。
息子も夫もずっとアニメを見ている。よくもまぁそんなに途切れずにアニメを見続けられるもんだと思うけれど、どんどん新しいものが始まるので世の中うまいことできているなと思う。
「これ、三味線のやつやねん」
「へぇ」
1話をみて、津軽弁いいなぁと思った。もちろん三味線もいい。めちゃくちゃいい。
「これ、いいですね」
「いいやろ?」
嬉しそうな義父。
「ほんでな、これもええねん」
二話で三味線に加えて歌も入ってきた。いい。
「これ、めちゃくちゃいいですね。誰ですか、歌ってるの」
「これな、この歌のコンテストもあるんやで。そこで歌ってた人なんや」
だいぶハマってるな、義父。
それにしても、三味線、和服男子、最高!と思ってしまい、こりゃ見ないとなぁとなってしまったのだった。
西洋音楽を勉強していたけれど、民俗音楽も民俗楽器も同じように芸術であり、文化であると思っている。
同じくらい愛したいし、知りたいとも思う。
心が動くなら追及したいし、その真髄に触れたい。
たった三本の弦で、どうやってあんな世界を作り出せるのだろうかと思う。
いつか東北にも行きたい。行きたいところ、行かなきゃなぁ。
人生1回じゃ足りないわ。


写真はみんなのフォトギャラリーからお借りしました

#エッセイ #アニメ #三味線 #津軽  

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