短編小説「枕の母 〜 当直医が見た膝枕 第2話 〜」
この作品は、Clubhouseで多くの読み手によって読み継がれている、脚本家・今井雅子先生の小説「膝枕」を基にした派生作品であり、拙作「当直医が見た膝枕」の続編です。
当直医が見た膝枕 第2話 「枕の母」 眠い。このままでは眠ってしまう。当直室で大きな欠伸をしたのは桼谷だ。夜勤とは違って当直は補助的な役割で、巡回のほかは突発的な何かがない限りは待機しているだけだ。だが、それが却って眠くて辛い。彼は気分転換にとテレビを着けた。ちょうどやっていたのは深夜枠のドキュメンタリーだっ