生まれた日

私が娘を産んだ歳に娘がなった。
ということは、必然的に母がおばあちゃんになった年齢に私がなったということ。
思えば、娘を産んで、その２年後に息子を産んで、私のメインは「お母さん」という私だった。それをつい横に置く時間は、私は案外少なかったように思う。あっという間の24年間。

さて、何者でもない自分に戻ったようだ。新しいスタート。そんな気がしている。
さぁ、何をするかと…いざ向かってみると、あの頃にはあった何か…が湧いてくる。
このまま何も無かったかのように、守られた場所でのんびり過ごしていた方が楽なのではないか。敢えてまた冒険に出る勇気はあるのか。切り離された世界に繋がっていけるのだろうか。水槽の中にいた、小さな魚の私が、大海へ出れるのだろうか。本音を言えば、まだ勇気より恐れが増しているように感じる。

急ぐことはない。自分のペースで少しずつ、
「私」に戻っていこう。先は見えないから冒険は楽しい。何を見れるのかわからないから旅はわくわくするものだ。

これまでを振り返ってみたり、なんとなくの今を綴ってみよう。それも冒険への一歩にきっとなる。