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〇〇しちゃダメ!!・・は逆効果!?否定語の落とし穴とポジティブな伝え方

”ピンクの象を想像しちゃダメ!”

ピンクの象は絶対にダメです。
絶対にピンクの象なんて考えないで、ピンクの象なんておかしいでしょう🤓

・・・・・
ほら、

想像しちゃダメって言ったのに(笑)

貴方の頭の中には今、超へんてこりんなピンクの象さんが浮かんでは、
貴方がかき消して・・・
それでも“ボンっ”って出てきて、
オイオイ・・・
だから消えてくれって~
だめなんだってば~って
脳内で必死に繰り返したでしょう?🧐


ピンクの象のメカニズム

これは、「Ironic Process Theory」(日本語で言うと・・逆説的プロセス思考!?・・チャットGPT訳)という現象で、要するに脳には「・・・はダメ!」っていう否定語は通用しないってこと。

実験条件や分析モデルなどについて詳しく説明するのは割愛しちゃいますが
脳の活動をfMRIという装置で観ながら、良く知ってる野菜や果物、例えば、「緑のブロッコリーを考えないで」とか「赤いリンゴを想像しないで」と指示をだしたところ、

結局、脳の中の“視覚野”という見たものを処理する部分が活発に活動しており、『しちゃだめ』って、言ってもちゃんとイメージしてしまっている。ということが証明されてしまいました。

それだけでなく、”These observations suggest that attempted thought suppression has paradoxical effects as a self-control strategy, perhaps even producing the very obsession or preoccupation that it is directed against.”原文まま)ということで、

意識してダメだ!と思えば思うほど執着が強くなって、より意識して執着が強く、抑制することが難しくなってしまう・・という結果を引き起こしてしまうとのこと!!!

ちょっとご自身のこととして考えてみて下さい。
大人の私達ですら、タバコ吸っちゃダメ!お酒飲んじゃダメ!
グルテン(パスタ、ラーメン)食べちゃダメ!
って言われたら言われるほど、

普段そんなに毎日食べる訳でもないのに
うおー🍜無性にラーメン食べたい~っ!
って考えちゃうのですから、、

どうしても考えてしまうー

\お子様が我慢できなくて当ー然!!/

・・ということは・・
ハイ、そうですよね。そうなんです。
お子様に
「騒いじゃダメ!」
「走っちゃダメ!」
「ゲームしちゃダメ!」
っていえばいうほど

お子様の脳内ではそのイメージがぐんぐん膨らんで
わざわざやっちゃダメなイメージをどんどん植え付けていることになってる・・

だから、また、やっちゃうんです(笑)

だから、言っちゃダメ!!(あ、ダメっていっちゃった!w)

じゃあ、どうしたらいいかしら?
って思いますよね。

脳のこの特性を逆手にとって利用しちゃいましょうぜぃ

逆にイメージしてほしい言葉を使えばイイことのイメージが強くなる
・・という仕組みになるので・・
騒いじゃダメ!→ 静かぁ~にしよっかぁ~
(まるで遊びのように面白そうに話すのも効果的)

これなら「静か」という言葉のイメージになるので、少なくとも「騒ぐ」という状態は起こりにくくなります。

だから、お父様もお母様も【子供を叱っちゃダメダメ!】と自分にダメなイメージを植え付けないでください。だって、叱る!という映像を必死に脳が作りだしちゃってますから。(ピンクの象のように)

いっそのこと、子供達から話を聞いちゃう聞いちゃう~
何でもさせちゃうさせちゃう~

ぐらいリラックスして、ご自身の辞書の中の「叱る」は「聞く」とかに変換して作り直してみたらいかがでしょう😉

私の実験成果

そ、そんな事でお子様が本当に、やってほしくないこと止めれるの?って思っちゃいました?大丈夫です!(エッヘン)

ここで、わたくしの実験成果をご報告いたします(笑)
仕事(経営コンサルタント業)の都合上、息子を0歳のころから7歳ぐらいまで経営会議に同行していたのですが、(え!まじで?・・というツッコミは
別の機会にお受けしますw)

彼には、「ママがお話している間、”静ぅ~かに静ぅ~かにこ~っそり(まるでゲームのように)ママと〇〇さんのお話聞いていてね。

退屈になったら、お絵描きしたり、パズルしていてもいいからね」って伝えておきました。

するとどうでしょう!

本当に困ったことなく経営会議の間中ずっと静かに遊んで待っていてくれました。

会議が終わると「本当に静かだったね偉いね~」って経営者の方々に抱っこされて褒められたのも良い記憶の強化につながりさらに良かったのでしょう

ダメなことを思い描くことがないせいかいつも良いことを考えて選択できる
素敵な男性に成長なさいましたよ🥰

まとめ

0歳だから待てない
1歳だからできない
6歳なんだから・・
10歳にもなって・・

なんてことはなく、ちょっと私達よりは経験が少ないし、その分、いいことも悪いこともたくさん吸収する状態ですが、

根本は、私達の脳と同じです。自分が褒められて嬉しかったらお子様も嬉しい。ダメでしょっていわれたら余計に我慢できなくなる。

一緒一緒😙

ということで、だめっていっても、逆効果なので、だめっていうの、やめちゃいましょう💛


追伸)ホントにダメって叱らずに大丈夫??

とやっぱり少し心配ですか?では、デメリット!?(功罪)をお伝えしましょう!

『ママは否定しないで受け止めてくれる』

という絶対的な安心感が育つからか事後報告多いです(笑)
「まみー、会社用のパソコン買った。秋葉原いこーっ」

ん?

そうだよな、勝手に決めちゃダメ!って言ってこなかったもんな私🤣

(ま、相談されたところで、彼の方が知識も上だし、それが分かってるからこそ、相談の必要なしってことだな。彼の論理的に正しい判断を親として誇らしく思うぞよ)

というわけで、荷物持ちのために秋葉原に行ってまいりました
(の写真です)

店員さんと専門的な会話をなされ、生成AI作業用PCを自作で組立なさるらしい。機械工学が専門の母(プラモデル好き)にはたまらないパーツさんたち^^



今日の参考文献)
Wegner, D. M. (1989). White Bears and Other Unwanted Thoughts: Suppression, Obsession, and the Psychology of Mental Control. Viking/Penguin.
Research Reveals Brain Has Biological Mechanism To Block Unwanted Memories January 9, 2004 Stanford University
Decoding Nonconscious Thought Representations during Successful Thought Suppression, Roger Koenig-Robert et al. Journal of Cognitive Neuroscience (2020).


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