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[質問箱]正木さんにとって「書く」とは?

罪つくりです。真実も事実も、言葉では表現しきれません。言い過ぎるか言い足りないかに必ずなってしまう。僕の偏見も混ざるし、僕の意図も反映されてしまう。文章は、事実を言い当てないのです。なのに言い当てているかのように読まれ、文章は読み手をミスリードする。そのズレが、文章によって人を扇動する力を持ったりする。もちろん良い方向に文章が働くこともありますが、文章の知の権威によって人が動かされる可能性がある時点で、僕は、魂をこめて血で言葉を起こしていかなければならないという構えをとるようにしています。人を操る力がある。だからこそ、慎ましさを大切にして書いていきたい。

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