見出し画像

日本にもこんな通りが欲しい!たった数百メートルで、DIY→アンティーク→家具→雑貨を一気に巡れる楽しい通り。

画像1

さて今回は、雑貨屋「TIGER」をあとにして、コペンハーゲンの街の中心部のデパートまで行ってみましょう。だいたい上の地図のようなルートです。

画像2

バスが便利だけど、いつも通り、最初の数日はすべて徒歩で。Osterport駅へ歩いていくと、白い屋台ボックスを一人のお兄さんが引いていました。ひと一人で引っ張れる重量ではないよな?と見ていると、やはり補助エンジンが作動中。しかも、車道を歩いています。ここでは、引っ張る人と小さなボックスを含めて“一台の車両”扱いってわけです。これ福岡の屋台みたいに置き場があるのかな?

画像3

Osterport駅に到着。駅舎とは反対側の橋を渡ると、線路沿いにちょっと現代的な建物を発見。

画像4

これホテルなのか! あえての線路沿いにホテル。ホテルの口コミを見ると、ちょっと電車っぽくなっているとか?

画像5

しかもエントランスロビーは、こんなオシャレで、ホテル完備のレンタルサイクルも充実。さらに駅が目の前なので、走れば30秒で電車乗れます。

画像6

あっ!さっきの兄ちゃんが。先に駅に到着して既に出店完了といったところ。交差点に一台の華が咲く。駅前の設置の仕方がなんともしっくりきています。このあと小街のいたるところで、このような屋台に出会うことに。この先、ままっすぐいくと、左手奥に例の人魚がある公園。我々は一本右斜め前の通りを入っていきます。

画像7

中心部には珍しい低層の建物が出現。映画「コペンハーゲン」でもロケに使われいて印象的だったオレンジ壁のこの一帯。この先を、もう少し歩いて曲がったあたりから、少し雰囲気が変わってきます。

画像8

こんな可愛いショップがあったりして。ここ何やかというと、実は、、、

画像9

フック屋さん! 強烈です。店主のおじさん、いろんな国のものを集めているのだとか。興味深くいろいろ聞いていくと、それはインドだ!とか言われて、ビックリします。田中は、夏水組の夏水ちゃんにお土産をゲット。

画像10

その隣からまちの小さなミニホームセンター的DIYショップがいくつか続いていました。確かにアジアでも、どの国でもDIY通りってありますよね。日本にはなぜかない。そして、その先に現れたのは、アンティークショップたち。

画像11

ふらっと入ってみると。

画像12

レベルが高い。すべてが欲しくなるレベル。

画像13

本気すぎる。これなんて建物オブジェだけど、電動の何かが仕込んであって。謎すぎる。謎すぎるけど、最高イケテル。欲しい。しかし、メチャ高い。

画像14

足型、に可愛いなぁ。

画像15

そしたら今度は雑貨屋と家具屋がどんどん現れはじめる。雑貨屋はインターナショナルに。こけしも登場。

画像16

日本でもよくみるもの、はじめてのもの。

画像17

DIYショップにアンティークショップ、雑貨屋に家具屋に照明屋、ラグショップたちが、カフェやレストランを挟みながら通り沿い一直線に続きます。確かにどれも、暮らしを成長させるという点で、互いの相性がいい。そして、それらがグランドレベルに展開しているのが最高です。

極めつけは、この通りと目と鼻の先に、デザインミュージアムがあって、至極の家具たちが展示されていたりもします。その周辺には、もう少し高級ラインの家具屋さんが集まっているのだから、エリア一帯としてのブランディングが秀逸です。まちの雰囲気と路面に出ている、あるいは窓越しに見えるモノたち、カフェ、ミュージアム、それらが重なり合うように、ライフスタイル系ショップを楽しめるこのエリア、あまり観光本には載っていませんが、オススメです。

ちなみに上写真の右奥は、さっきのフック屋さんがあったところ。本当に数百メートルしか歩いてないんです。あれですよね。本当は、表参道ヒルズなんて、同潤会青山アパートで築かれたこれまでの文化と、それ以降の時代を読み込むことができれば、ハイブランドではなく、こういう通りにした方が、商業的にもより成功したのでは?と考えてしまうのは、安易でしょうか。しかし、ひとつ言えることは、その時代の繊細な空気感というのもを醸造させる器としては、大きなハコ、大きな施設には難しいということです。

画像18

そんなことを思っていたら、偶然、昔のハードディスクから、2000年ごろの青山アパートの写真が出てきました。全体としては大きな施設ですけどね。やはりハコの小ささが、人々に与えていた能動性は、計り知れないものがありました。これはどう考えても超絶「豊か」です。コペンハーゲンの人にも、この風景なら、胸をはって自慢できる。

しかし、今はありません。日本にこの「豊かさ」を取り戻すこととか、新しくつくるときにも「豊かさ」をデザインを軸につくるには、何が必要かということを、本気で考えていかなくてはいけません。

大西正紀/mosaki

http://mosaki.com

多くの人に少しでもアクティブに生きるきっかけを与えることができればと続けています。サポートのお気持ちをいただけたら大変嬉しいです。いただいた分は、国内外のさまざまなまちを訪ねる経費に。そこでの体験を記事にしていく。そんな循環をここでみなさんと一緒に実現したいと思います!