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「一行あけて」というバンド (後編)




〜 前回までのあらすじ 〜

かい「タメ集めてオムニバス作ろー!」

くぼこいでん「やるー!」

かい「ほな来年結成10年やから何かやろー!」

くぼこいでん「やるー!」


以下、前回の続きを書き記すので是非「一行あけて」を聴きながら読んでほしい。


曲はどうせならと当時演奏していなかった、久保田ソロから2曲「さなか」と「出窓」だった。

他にも「クリスピー」や「グッドライフ」、「青い春」などの初期一行あけての楽曲も挙げられていた。



再始動の働きかけを今年1月1日(あけましておめでとうを言うのを忘れてた)に投げかけ、7月までスタジオに入り、少しずつ形になっていった。

11月ごろにはレコーディングの予定で、エンジニアさんにも連絡を入れ、旧友ドブ色バレッタのふーまさんにCAGARIまで挨拶(営業妨害)しに行った。

どうせなら長らく活動が止まっているドブ色バレッタも巻き込みたいと思ったし、僕らを理由に動いて欲しいと思った。

なんなら僕らにかこつけて動いて欲しいバンドは山ほどいる。

ここまでは順風満帆だった。




僕の先走り癖が出てしまったのがこの後。

「どうせ新曲出すなら一夜限りでリリースイベントしようや!僕打つから!」

早々に既読がついたので僕は馴染みのライブハウスにアポイントを取った。


まずこれが良くない!

僕は基本的に既読がついてその日を跨げば了承の意と捉える。

日が浅ければ考慮するが、10年来のバンドメンバーともなると「了解」が「りょ」になり「り」になり、やがて既読になるのだろうと思ってしまう。

そもそも既読機能が安否確認の意図で生まれたものだから、異議があれば唱えるだろうと考えた。



そして5日後、ハコとの打ち合わせを終え日程を絞り出し、候補日を3つほど一行に投げたところで問題が起きた。



毎度のことなので不和というわけでもないが、誤解のないように優しく言うと久保田がやりたくないとのことだ。




えー。

まじかー。

5日も待ったでー。

日程投げて6分でその返信ってあるー?




まあ、「やれることをやる。頑張ることはしない。」って人だからいつものことだ。

久保田が練習嫌いなのもよく知ってる。


僕は久保田のことを好きでも嫌いでもない。

前述した通りお互いが無関心だと思う。

そして怠惰が悪とも思わない。

僕も一生サボり続けたいし人間ってそんなものだ。



ただ僕は真剣にやらないと良い作品は作れないと思っているからこそ、久保田がやらないという判断をしたことに関しては賛同した。

ライブのできないクオリティーでレコーディングするくらいならやらない方がいい。


結局全てが白紙に戻った。

裏方をやっていて一番嫌なのが頓挫なのは、同じ苦しみを経験した人だけがわかると思う。

まあ慣れてしまったので仕方ないと思えるようになった。

山ほど振り回されてきたからこそ、案外すぐに諦めがついた。


すぐに各所平謝りし、せっかくだからと12月にそのハコで企画する方へシフトチェンジした。

なんか色々やっとってよかったーと思った。

ハコとの信頼関係と恩義みたいなもんでアマチュアバンドは成り立ってるな。

I got 事nothing




そんなこんなで、来年1月12日で一行あけては結成10年を迎えます。

ですが、音源のリリースはございません!

残念!

いつかまた、「さなか」と「出窓」を、一切妥協するのとなく、みなさまの元に届けられることを信じてます。

まあまたどこかでやれるでしょう!知らんけど!

それまでみんな久保田を鼓舞してください!

ちなみにガーガーズって庄司優果バンドでは、僕がベース、でんすけがドラムをしてるのでそちらもチェックよろしくお願いします!


そしてそれぞれの音楽活動を応援してください!

生きとったらええようになるよ!


めでたし



kubotaworks 、こいけはるな(旧こいけ)、datkids、Shom、ガーガーズの収録されている "morning fog"はコチラ


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