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LIFE CREATEという選択

 2020年3月1日より、株式会社LIFE CREATEにジョインしました。入社から怒涛のごとく4ヶ月が経ち、近況報告も兼ねて入社エントリを書きます。

LIFE CREATEとは

 2006年に北海道初となる女性専用ホットヨガスタジオ「BELBE」をオープン、2008年4月14日に株式会社LIFE CREATEを設立しました。
 「人生を愛そう」をスローガンに、「自分を愛し、輝く女性を創る。」ミッション(果たすべき使命)のもと、「女性の新しい生き方を通して世の中に愛と自信があふれ子供たちが夢を描く社会へ。」をビジョン(実現したい未来)に掲げる会社です。

LIFE CREATEの事業

 LIFE CREATEは、ホットヨガスタジオ「loIve(ロイブ)」、サーフエクササイズ「Surf Fit」、マシンピラティス専門スタジオ「pilates K」を運営しています。現在、全国に73店舗を展開していますが、いずれも女性専用スタジオであり、男性は体験することができません(社員である僕も同様)。

(1) loIve
    loIveのブランド名は「love」の真ん中に「I」があり、その「I」が輝いて周りを照らすイメージに由来。流した汗の分だけ、自分を好きになるホットヨガ。「ヨガ」から想像するイメージと違って、暗闇エクササイズ「Beat Drum Diet」や相撲の動きを取り入れた「SUMO YOGA」のように、オリジナルで開発したプログラムがとてもユニーク。居心地のよい日常の空間。

(2) Surf Fit
   西海岸をイメージするスタジオにリアルな海辺を再現し、最新のヒットチューンに合わせて、サーフィンのような臨場感で体幹トレーニングが楽しめるエンタメ・エクササイズ。特に今年は、海に行くのを躊躇ったり、ビーチリゾートに行きづらくなってしまった、そんな女性を都会のサーフトリップに誘います。HAVE FUNな刺激。

(3) pilates K
    米国でボディメイクに敏感な女性たちの間でブームとなっているピラティス・スタジオ。ベッドのようなリフォーマーというマシンを使って身体の動きをサポート、スタイリッシュなスタジオで楽しくトレーニング。狙った部位に効果的に正しく負荷をかけ、マットよりも早くボディラインの変化を実感できる。自分を磨く時間。

なぜLIFE CREATEか

 トレタを卒業するnoteで書きましたが、2018年10月に初めての娘を授かり心境が変化したことが、新しいチャレンジを考え始めたきっかけとなりました。何とはなしにお話をいただいた中で、出会ったのがLIFE CREATEでした。これまでの仕事を振り返って気になったことと、これからのことを考えたことが線でつながって、直感で決めました。

(1) 何を遺していきたいか
    僕自身はこれまで、光通信やユニクロといった急成長企業やスタートアップ、経営危機の修羅場といった、さまざまな機会で仕事をしてきました。ご縁によるものですが、その根幹には常に前進しないと怖い、場数を重ねることで成長すると信じて突き進んだ、いわば自分志向で仕事をしてきました。
 そんな自分も娘を授かり、人生が変わりました。毎日表情が変化し、成長を実感し、あっという間に1歳半になりました。そんな娘に対して仕事を通じて何を伝えていきたいか、娘が生きていく社会に何を遺していきたいかを考えるようになりました。
 そんな中で「人生を愛そう」というストレートなスローガンにエモさを感じつつも、こういうミッションとビジョンを示している会社が新しい時代を切り拓くと、きっといい社会になるだろうなとストレートに共感しました。

(2) 女性が活躍する社会
 
これまでの仕事を振り返ると、いろいろな形で女性と仕事をする機会がありました。
・チームの責任者を務めていた時に、女性メンバーから「実は夫が転勤することになり、ついていくために会社を退職したい」とか、出産を控えて産前休暇に入る社員から「産後休暇後に復帰するか迷ってまして、、子育てを考えるとこのままの働き方を続けられるのか、お休みをいただいている間にいろいろ変わってキャッチアップできるのか、居場所があるのか不安」などと悩みを打ち明けられたりしました。結婚や出産、育児、介護といったライフイベントが、事故のように女性の働き方に影響を与え閉ざしたり、選択肢を狭めることを目の当たりにしました。
・実力主義が根付いてフェアが当たり前のような会社では、女性が責任者にバンバン登用されイキイキと活躍しているのを目の当たりにしました。女性は、責任感が強い・美意識が高い・細かいことに気づく特性があり、僕もこれまでいろいろと力を借りました。
・産業再生機構で常駐支援したカネボウ化粧品は、接客を担当する5000名近くのBC(ビューティカウンセラー)が価値の源泉であり、全国をまわって彼女らの想いを聞いて可能性を引き出したことが事業再建の肝でした。

 世界経済フォーラム(WEF)が発表している「世界各国の男女平等度を示すジェンダー・ギャップ指数」において、日本153カ国中121位。 
 自分のこれまでの経験から、女性が活躍できるような土壌が広がり、日本の会社が多様性をもつようになるだけで、日本の国力が上がるポテンシャルを持っているのではないかと思います。SDGsにおけるジェンダー平等の実現や資本市場でもESG投資において女性活躍推進指標活用など、社会も変わり始めていますが、女性が活躍するLIFE CREATE は、それを推進する新しい会社モデルになるのではないかと感じました。

(3) 人による商い 
 サービス業において、人が担っていた仕事がAIやITに置きかわり、、という話がよくあります。「サービス業」は人が人をおもてなす、人でしかできない生業であり、人が楽しむという本性を仕事にしたものと思っています。
 僕は旅行と外食が好きであり、旅館やホテル、飲食店にお世話になりますし、休日も小売やアパレルなどのお店を巡るのが好きです。また、ユニクロで仕事をした時に「事業=顧客の創造」という考えの下、お客さまからの声に真摯に耳を傾け組織的に考え、事業というカタチにしていくことは、会社の存在目的の本質であると思いました。
 前職のトレタでは飲食店を支援する側、経営共創基盤でも小売業態を始め会社を支援する側で携わりましたが、「支援者」として顧客に間接的に関わることと「主体者」として顧客と直接接することには大きな差を感じました。どちらがいいとではなくそれぞれの役割であり、僕自身は後者の役割で仕事をすることに心の豊かさを感じます。
 LIFE CREATEは、レッスンのスタジオと時間、インストラクターを始めとしたスタッフとのコミュニケーションといった「表現」を1レッスン、1レッスン提供し、「関係」を構築することでお客さまから会費をいただきます。この「表現」や「関係」は人こそが紡ぐことができるもので、人らしい本性と思っており、それを展開することには意義があると思っています。

(4) 直感
    僕が働く機会を選ぶ軸として「何をするか」よりも「誰とするか」を大事にしています。
 これまでベンチャー界隈で仕事をしていたので、広く会社を知っているつもりでいましたが、LIFE CREATEは耳にしたことがありませんでした。なので、検索するのですが、代表の前川が創業した「友人を助けたい」という想いに共感したり、YouTubeでの研修動画でビジョンを本気で実現したいという熱い想いが伝わってきたり、なんとかしたいという気持ちが湧いてきました。
 そんな前川と初めての面接のとき、彼女は会議室に入ってくるなり
「昨日火事の夢を見たの」(リアクションを試されてるのか?)
「火事の夢はいいことがあるみたい」(なわけないだろう、、)
 あと、飼われている犬の話。
 ほとんど仕事の話をしなかったように記憶してますが、とてもチャーミングで素直な人間的魅力に惹き付けられました。そういった一面を持ちながら、創業10年にして売上高32億円を突破する実行力。これまで多くの人と仕事をしてきて、自分なりの人を見る目を信じて決めました。

LIFE CREATEで何をするのか

 LIFE CREATEは、2019年9月に「A Heart Driven World.」をビジョンとするアカツキさんなどから資金を調達しました。

 今後、圧倒的な女性向けブランドとして「フィットネス × テック」の新しいビジネスモデルを構築し、ビジョンを実現するために事業を成長していく役割を担う予定です。

と準備していた矢先に、新型コロナウィルスが中国から広がっているという話。はじめは「ホットヨガは免疫力を高めるにはいいビジネスチャンスかもね」と話していましたが、その後事態は急変します(つづく)

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